やんぐとれいん

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 37
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163225302

感想・レビュー・書評

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  • 編。

    同窓会・・・。高校の同窓会がある。それは一風変わった同窓会。行き先を決めず、青春18切符で日本を旅するのだ。参加者は6名。子供を失い夫婦関係が瓦解し始めている者、癌で余命幾ばくもない者・・・高校卒業して14年。彼らは『かわってない』ふりをするけれど、本当はあの頃とは大きくかわっている・・・。それぞれが歩んできた14年には様々なことがあった。あの頃とはみな違ってしまっている。彼らを乗せた列車は一体どこへむかうのか・・・。

    いいね。人生の機微。哀愁。様々な要素が内包されてて、切ないお話。

    32才。夢見るには若くない。人生を振り返るには若すぎる。そんな微妙な年齢の人々が主人公なのです。

    私も中・高の同級生と会ったりすると感じます。あの頃は同じ地点にいたはずなのに、たかが数年でこんなにも違った人生になるなんて、とっても不思議だなって。

    あの頃は確かに同じだった。同じ世界にいた。それなのにこんなにかわってしまったのはなぜだろう?同じ道にいたはずだけど、その道は知らぬうちに徐々に枝分かれして、年月を経るごとに遠く離れてしまう。そして気が付けば共有するものなんてない、別世界の住人同士になってたりします。

    この本読んでふと思い出しました。石川啄木の

    友がみな 我より偉く 見ゆる日は 花を買いきて 妻と親しむ

    っていう歌を。

    正直言えば、この本、物語が淡々と進みますので途中で倦み気味になったんだけど、でもやっぱりすごい。機微を穿つのがうまいんですよね。なんだか胸に沁みる本でした。

  • 人物が五、六人出てきて、それぞれの視点からのモノローグの組み合わせで出来ているのだが、読んでるうちに男か女かを含めわからなくなることが多く、それでも歯を食いしばって最後まで読むと感動というかちょっといい感じになると思う。文庫化されてないようだが、手元に置いてもう一回くらい再読したくなる本だと思います。

  • 20161217読了
    #鉄道

  • 05年2月。
    高校を卒業して14年、JRの青春18きっぷを使った同窓会に旅立つ6人。
    それぞれの過去と現在を独白しながら物語は進む。
    ヒトクセある青春小説を描いてきたという西田俊也氏(60年生まれ)のなるほど変わった青春小説だ

  • 青春18きっぷによる32歳6人のショートトリップ―行き先未定の同窓会。息苦しい日常から逸れていくように、元級友たちは普通列車に乗り込んだ。とりかえしのつかないことばかりが重なっていた。わたしたちの誰もが、もう若くはなかった。いっぷう変わった32歳の同窓会。

  • 青春18きっぷでの同窓会ーー集まったのは異色の六人。卒業から十四年、今では遠い
    友との短い旅が日常に倦んだ心を暖かく揺らす

  • こんな同窓会もいいよね

  • 主人公たちが同世代。なので興味深く読んだ。学生時代の級友たちが
    青春18切符を使ってプチ同窓会旅
    をするというストーリー。懐かしく楽しいとはとても言えない旅の中で
    何も解決せず、終わってゆく。故郷や同級生という存在は苦い記憶でしかないのかもしれないと身につまされる。

  • 青春18きっぷによる32歳6人のショートトリップ。行き先未定の同窓会。息苦しい日常から逸れていくように、元級友たちは普通列車に乗り込んだ。とりかえしのつかないことばかりが重なっていた-。『別冊文芸春秋』連載。

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著者プロフィール

1960年奈良市生まれ。1989年作家デビュー。マンガ原作、作詞、映画脚本などを手がける。児童文学・YAの作品に「両手のなかの海」「ハルと歩いた」「少女A」、大人向けの作品に「love history」(メディアファクトリー)「やんぐとれいん」(文藝春秋)など。

「2019年 『12歳で死んだあの子は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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