十三歳の仲人 御宿かわせみ

  • 文藝春秋 (2004年3月29日発売)
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  • 本 ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163227603

感想・レビュー・書評

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  • 御宿かわせみシリーズ32巻、表題作「十三歳の仲人」十三歳の麻太郎が屋敷の修理に来ていた大工親方小源の耳にうっかりお石の縁談話を入れれしまい、小源がはしごから落ちてしまい怪我をする。「お石の縁談」から続く話で、25巻「大力お石」でかわせみに奉公が始まったお石も十八歳となり、お吉に鍛えられ片腕となっていた。「代々木野の金魚まつり」でお互い意識するようになっていたが進展もなく、怪我をした小源を健気に看病をするお石にすげない言動で追い返す小源を、周りの大人が言えない事こんこんと説教する十三歳の麻太郎に感動!

  • 御宿かわせみシリーズ。十八年目の春・浅妻船さわぎ・成田詣での旅・お石の縁談・代々木野の金魚まつり・芋嵐の吹く頃・猫芸者おたま・十三歳の仲人。
    後半からお石を軸に物語が展開。「お石の縁談」では女性って強いなと思わされ、「金魚まつり」ではどうしようもない男っていつの時代もいるなぁと思わされ、「仲人」ではいつになく粋な展開に一気に引き込まれる。娯楽が少ないように見える時代を否定するかの、可視化するかの描写や季節感は毎度見事。

  • 旅籠の主人と彼の周りの人々の生活、また時折の事件などをつらつらと。
    江戸時代の庶民的暮らしを堪能出来る。

  • 御宿かわせみシリーズ8編。今回は子供達の出番は少なかったが「お石の縁談」「代々木野の金魚まつり」「十三歳の仲人」でお石ファンを喜ばせたと思う。相手も、前に登場してて好感が持てた人物だし、いい組み合わせ。しかしまぁ、登場人物の年齢が分からなくなるな(^^;・・子供達の恋愛模様までシリーズは続くのだろうか・・

  • この後の作品を先に読んで、話の流れが今ひとつ、解らず、これを読んでないからだと気付き読み直した。表だい作の話で若者がこの後の作品で中心を担っていくハシリとなる、イイ話だった。

  • 御宿かわせみ(29)

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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