株価暴落

  • 文藝春秋 (2004年3月29日発売)
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感想 : 47
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  • 本 ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163227801

感想・レビュー・書評

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  • 池井戸さんらしい作品。正義感ある行員・板東が行内の腐った体制に立ち向かう半沢っぽい話。
    ある程度の会計の知識とか株の取引について知ってるとより内容が入る。

  • 大手スーパーの爆発事件を軸に、融資を担当する銀行マンと、事件を担当する刑事、そして容疑者として逃亡する青年、三人の視点で物語は描かれる。意外な結末、タイトルの意味が最後の最後で明らかになる。
    ストーリー展開はワンパターンだけど、やっぱり池井戸作品は面白い。

  • 3.5 池井戸作品には珍しく爆発による殺人事件が発生。でも銀行による金融サスペンスもあって楽しめました。

  • 株価暴落

  • 大手スーパーの再建支援に揺れ動く本店審査部・板東と反対勢力とのせめぎ合い。

    第一章 案山子
    第二章 緊急支援要請
    第三章 犯行動機
    第四章 追跡
    第五章 与信判断
    第六章 解任動議
    第七章 頭取決済
    終章  査問

    大手スーパー・一風堂の再建支援後に、一風堂店舗で連続した爆破事件が発生し、株価が暴落。

    そのため白水銀行本店審査部で担当の板東は、債権回収の原則を基に、経営改善の見込みのない旧体制の一風堂の追加支援に慎重な姿勢を見せ、一風堂と懇意にしている銀行内の反対勢力と対峙する。

    並行して一風堂によって倒産させられた商店の息子・犬鳴は、爆破事件の犯人の疑惑をかけられ逃げ回るが、徐々に爆破事件に隠された驚きの黒幕が明らかとなっていく。

    銀行の真の姿を問われる!!


    警察小説でもあり、銀行小説でもある面白い作品で、最後も旨くまとめたなあという感じ。

    最後に株価暴落の意味が解る作品。

  • スーパー爆発事件の捜査、スーパーを支援する銀行、2つのストーリーが交差し、最後は収束する。事件の容疑者の逃げ回って、思わせぶりな行動を取るのは、読者のミスリードをあからさまにさそっている。

  • 銀行が巨大スーパーに対する支援融資を実行するかどうか。審査部調査役の正論が通るか、それとも企画部次長の支援案が通るか。

  • 池井戸節全開。一気読み。出張のお供に最適。

  • 本当に銀行物の小説だったら池井戸氏ですね~

    巨大スーパー企業で起きた爆破事件から始まるミステリー
    そのスーパーの安売り展開をする店舗出店に反対していた商店街の店主が自殺しており、その一人息子が成人をして恨みを持っていたのでは?それは、銀行の出店懐柔のための戦略では無かったのか?色々な事が絡み合った末にたどり着く信実とは!?

    十分楽しませていただきました(^^)出来れば最後の最後、結末まで読みたかったなぁ。

  • 業績悪化した上場企業を専門に担当し、銀行内で「病院」と言われる審査部の調査役、坂東洋史が主人公。坂東が担当する業績不振の大手スーパー一風堂で連続爆発事件が起こり、その事件の解明と、一風堂支援をめぐる銀行内の攻防が同時並行で進む。
    他の池井戸潤作品と同様、本作品も読み始めたら止まらない面白さがあったが、ちょっと展開が飛躍していたり、詰めが甘いなと思う部分がいくつかあった。また、結末も含め、全体的に中途半端な仕上がりなように感じた。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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