メジロの来る庭

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163228006

感想・レビュー・書評

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  •  庄野潤三さん、夜はハーモニカ演奏、奥様が歌唱担当だそうです。「早春賦」と「赤蜻蛉」がお好きとか。「早春賦」では、奥様が歌い終わった後、ホーホケキョと(^-^) 「メジロが来る家」、2004.4発行、夫婦の晩年シリーズ第9作。

  • 今回もすこぶる「繰り返し!」(笑)てます。ました!

  • これって、「長編小説」なの??そういう風に説明が書かれていたんだけど・・。
    長い長い日常、随筆、記録?

    おじいちゃん、おばあちゃんの日常。
    飾り気のない日常。季節を感じて、家族を大切に想う日常。
    同じ時間を過ごすことが楽しくて、2人で生きていくという毎日。

    読んでいて、胸が温かくなった。眠る前に読んでいてとっても幸せな気持ちになった。野鳥を観察する様子、植えた花を喜ぶ様子、家族の成長を見守り、巣立ったあとの子ども達との関わり合い。

    どれもとっても温かくて、可愛らしくて、素敵だなぁと。これが結婚だと思った。
    私が描いていた未来。

    80歳過ぎたおじいちゃんの日常にひどく心が揺さぶられた。

  • 庄野潤三の『めじろの来る庭』を読む。雑誌に載っていたので興味を惹かれたのだけど、調べたらエッセイがいっぱいあってどれから読んでいいか分からなかったので図書館にある今すぐ借りれる本にしたらまだ新刊だったようだ。読んですぐ、現代版『徒然草』という言葉を思いついた。自分の祖父や両親の事を思い出してしまった。日々の生活のささいな事だけど自分にとってとても印象深い出来事を。長女とかわす『こにゃにゃちわ』っていいすね。可愛らしい。

  • 静かな時がゆるやかに流れている。何の機を衒ったところもなくそのままに書き記した穏やかさに溢れている。
    80歳になって 一日二万歩以上を歩き ざぶとん枕のごろ寝を愛する著者に寄り添っているような一冊である。心地好い。
    ありがとう・嬉しい・よかった などの言葉が何度もくりかえし出てくる。日々何事にも感謝の心を忘れずに過ごす著者の心持ちが素晴らしくやさしい。

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著者プロフィール

(しょうの・じゅんぞう)
1921年(大正10)大阪府生まれ。九州大学東洋史学科卒業。1955年(昭和30)『プールサイド小景』により芥川賞受賞。61年(昭和36)『静物』により新潮社文学賞受賞。65年(昭和40)『夕べの雲』により読売文学賞受賞。日本芸術院会員。2009年歿。

「2022年 『小沼丹 小さな手袋/珈琲挽き【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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