空中ブランコ

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163228709

感想・レビュー・書評

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  • 前作のイン・ザ・プールがサクっと読めて面白かったので続編もすぐ読みたくなる。相変わらずコミカルでテンポよく読了しました。精神科医として専門的な診断してないのに何故か患者を治してしまう伊良部先生をリスペクトしてしまいそうです…最後にツンデレ看護師の人間性に少し親近感を抱いてしまう。 欲を言えば専門性を出してくれたら更に読み応えありそうだが、雰囲気が変わりそうなんで逆に言えばこれくらいが丁度良いかもしれない。

  • 伊良部総合病院神経科医学博士伊良部一郎。なぜか読んでいると伊良部博士のイメージが「笑ゥせぇるすまん」の主人公に似ていのではないかと感じました。各章の主人公が心の深層に抱えるライバルへの怖れや或いは押し殺した願いがその主人公に及ぼす不思議な肉体的な現象や衝動を理解するに、主人公に対する愛らしさを感ました。私にとっては、不思議な読後感のある本でした。

  • 精神科の医師、伊良部先生と5人の患者。5つの短編集。読後感が良かった。

    行動が変なのに、5人の病を治してしまう。読者だからほどよい距離感で、ほっこりしてしまった。愛すべき、精神科医伊良部先生。

    ・行動のすべてが変なのだ。
    ・エッセイのネタにしたとしても、誰にも信じてもらえそうにない。

  • 天真爛漫で5歳児かのような奔放さをもつ精神科医の伊良部先生のところにやってくる患者の話。短編集。

    シリーズ物と知らずに読んだけれど、難なく読めた。それにしても精神的な問題へのアプローチがぶっ飛んでる。真面目すぎる患者への療法としてイタズラに奔放するシーンはヒヤヒヤしながら読んだけど、日常的に羽目を外すってたしかにスッキリするなと思った。短編の終わりが「治りました!」って感じではなく、これから自身と向き合って新たなスタートをきっていく感じが良かった。

  • 面白かった

  • 名(迷)医 精神科Dr.伊良部一郎 短編集

    伊良部総合病院の神経科地下診察室に一歩足を踏み入れた患者は、トドのような体の精神科医 伊良部と謎のグラマラス看護師のビタミン剤注射から逃れることはできない…!

    無邪気? はたまた天然?
    心の病(やまい)も、理性も吹き飛ばす診断が炸裂する傑作品。

  • 面白かったけど
    イン・ザ・プールの方が好きだったな

  • イン・ザ・プールで伊良部一郎という人間がクセになり、本作でその沼から抜け出せなくなった感がある。
    何度も笑いをこらえきれずに吹き出し、「女流作家」では涙が出ました。
    まさに精神安定剤のような小説だと思います。

  • 棚1の2

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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