- 本 ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163228808
感想・レビュー・書評
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短編集でした。一番印象に残ったのが、過労死で夫が死んだことで人生が変わった妻の話かな。浮気相手が出てきたり子どもたちが健気に支えてくれようとしたりが感動的だった。
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『雨の日のイルカたちは』
片山恭一
2004年 文藝春秋
片山恭一さんの作品は久しぶりに読みました。
『世界の中心で、愛をさけぶ』の大ヒット、社会現象にのっかった僕です。
でもそれから片山恭一さんの作品は5、6冊は買ったかな。
こちらはまだ読んでいなかった作品だったので。
タイトルと装丁でまずは惹かれたかな。
読んでみると想像とはまったく違って死と生、死を通しての生の意味を問う作品でした。
最初は難しいし、僕のテンションとも合ってなかったなと思ったけど、結局読みやめられずに一気に読了まで。
短編集だけど、主人公や設定、テーマがつながっていて。
なかなか読み応えのある、そして考えさせられる作品でした。
#片山恭一
#雨の日のイルカたち -
文体が好きだった
言葉の使い方とか
同じ作者の作品をまた読んで分析できるくらいになりたい -
気持ちが落ちている時によく生きる意味だとか自分が生きる価値はあるのかだとかをよく考えるけど、その問に対しての1つの答えになってくれそうな本だった。
特に「雨の日のイルカたちは」「彼らは生き、われわれは死んでいる」が好き。
「百万語の言葉よりも」はいきなりオカルトチックになって微妙だったけど。 -
やっすい魚肉ソーセージみたいな一冊。添加物まみれの自己満足を中にぎゅーっと詰め込んで、最後にキュッと栓をしたような…ちょっと胃がもたれる。
報われない人が報われないまま終わるやるせなさを最後までずるずる引きずって、何らかのメッセージを無理やり受信しろって20-30代の女性読者層に強制させているような本。別にいいんだけど作者の自分自身への思い上がりを感じる。 -
4つの短編からなる話。
生と死がテーマ。
誕生し、若者の苦悩、老いていく怖さ、死んでもまだ存在している。
どの話もリンクしあっているように、
生と死もリンクしている。 -
3・11の地震でもそうだし、9・11をきっかけに、人生への思いが変わった人はたくさんいると思う。
生と死について、それほど深くつきつめて考えたことはなかったけれど、どの主人公の話もひとごとではないような気持ちになった。
特に最後の話『百万語の言葉よりも』は、すごくつらい別れを経験した時に、もう一度読みたいと思った。 -
アメリカ同時多発テロ時間軸の中心とし繰り広げられる4つの物語 特に印象的だったものはラグビー団体に所属しながら介護の仕事をする青年の話 その人の考え方を通じて、同時多発テロの実行犯は自分の命を失ってまでも、なにを訴えようとしたのか そんなことを考えます 読み進めて行く内に暗い気持ちになったりもしますが、とても引き込まれます
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6年ぶりくらいに読んだ
余韻が多い
はなちゃんが好きなのとラグビーの男の子の話がよい 生きることと向き合っている?向き合おうとしている、
ところ狭し並ぶ自問自答、と日々がやや入ってきて、薄い色調の小説
著者プロフィール
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