- 本 ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163233000
感想・レビュー・書評
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今度
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「ヴァーチャルプラネット」は自分のアバターを操り、ネット上の異世界ペルセポネで様々なことをするオンラインゲーム。
尊敬するプログラマが殺害された謎を追う来栖は、彼の死の直前にアバターもペルセポネで殺害されていたことを知る。現実とヴァーチャルを行き来するうちに、来栖の周辺にも異変が…
書かれたのが十年前なので今読むとちょっと古いかと思いきやそんなことはなく、電脳空間を生かした仕掛けが面白いきっちりしたミステリ。ただ主人公が恋にのめり込んで行くのがちょっと唐突な気がして違和感があったかも。 -
尊敬するプログラマのヒデ兄はなぜ殺されたのか?
ライターの仕事として無理矢理に電脳空間<惑星ペルセポネ>に参加させられることになった来栖正孝は、ヒデ兄がその仮想空間でも同じように殺されていたことを知る。
2004年に書き下ろされた現実世界とインターネット上の仮想世界の2つの世界をリンクさせた本格的な推理小説。
仮想世界を舞台にしていながら、伏線の張り方などアンフェアな証拠の提示はなく、良くできたミステリと感じました。 -
ライターの来栖正孝は編集長・近藤慶一の命令により、ネット世界で他のユーザー達とおしゃべりやゲームに興じることができるという<ヴァーチャル・プラネット>の体験コラムを書くため、自ら<ヴァーチャル・プラネット>の「惑星ペルセポネ」に旅立った。ログインした来栖(クリス)がそこで最初に目にしたのは、1つの死体であった・・・。
最後の謎解き部分がややこしすぎてついていけず、ちょっと消化不良。1人で何人ものアバターを使うというのは理論的には可能だけど、実際操作するのはかなり困難だろうし。殺人事件すらリンクするように起こってしまい、現実と仮想の区別がつかなくなっていってしまう住人達がたくさん出てくるこの話。主人公・来栖(クリス)も途中からある人物に熱をあげはじめるのだが、それがなんだか唐突すぎて逆に冷めてしまった。え?どこにそんな惚れる要素があった?っていう(^^;犯人も想定範囲内だったしなぁ。 -
仮想世界・・・まるでアバターの世界。
2004にこれを書いたって凄い。 -
おおっ!これは面白いっ!
正直クロケン作品だっつーだけで
手に取ったんですが予想外の面白さ。
後半の怒濤の目まぐるしい展開は少々無理繰り感
はあるものの、ストーリーが持つ作品のパワーで
充分に補っています。
ネットの中のヴァーチャル世界で起きる殺人事件と
リンクして現実社会で起こる殺人事件...構図的には
岡嶋二人のクラインの壺を思い出しますが、その
更に上をいくリアリティと構成は一気読み。
未読なので無責任は発言ですが、山田悠介の
アバターより...強力な作品なんではないかとw。
これアートワークとタイトルですっごい損してる
気がするんですよねー。ちゃんと考えて文庫化したら
売れるんじゃないでしょうか? -
電脳空間での殺人……わーややこしそう、と思ったものの、存外に読みやすかったな。ネットについての知識もそんなに必要ないし。ハンドルを使ってのネットコミュニケーションというものに違和感を持っていなければ、全然問題なし。
犯人は……まあ分かりやすかったかも(他にいないし)。でもちりばめられた「仕掛け」の数々は半分も見抜けなかったんじゃなかろうか。特に「妙なハンドル」の罠にはひたすら感服(そして爆笑)。うわあ、そんなのあり? と思いつつも、思い返せば伏線もきっちりあったのかあ……。とにかく最後まで気の抜けない展開に一気読み。
しかしこんなゲームが実際にできたら、はまっちゃう人は案外多いかもね。ちょっとやってみたい気はするかなあ。はまればおしまいって気もするけど。現実逃避万歳(笑)。 -
設定が巧い。
仮想空間を活用したミステリー。
トリッキーな謎解きなので、きちんと読み込まないと置いていかれます。
(置いていかれた。後日再読します)
しかし恋愛部分はイマイチ。
こういうぬるい恋愛は好みじゃない。
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ヴァーチャルプラネット・ペルセポネで起きた殺人のとおりに現実でもそのマスターが殺される。その謎を解く鍵はゲームの中の仮想惑星ペルセポネにある。今時の話だと思う。パソコンの中にある仮想空間にはまりその中のほうがよほど現実よりも居心地が良いと思う人は多いのかもしれない。
著者プロフィール
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