夏の名残りの薔薇

  • 文藝春秋 (2004年9月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784163233208

みんなの感想まとめ

時間と空間の概念が曖昧になる不思議なミステリーが展開されます。物語は、山奥のホテルで開かれる老三姉妹のパーティに集まった人々が、それぞれの秘密を抱えながら織り成すストーリーです。招待された者たちは、姉...

感想・レビュー・書評

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  • 最初読んでいた時は訳がわからなかったが読み進めていくうちに段々と理解できた作品。

    三人の姉妹の招待したパーティに集められた関係者達が、その時間の中であった(あったかもしれない)時間も複数経験していく。

    最初は何が起こったのか理解出来なかったが、中盤から何となく理解できた。タイムリープとは違うと思っている、、。

    恩田陸に多く感じる時間と空間の概念が曖昧になる感じが面白かった。

  • なにが本当なのかわからなくなる話。悪意と殺意がいっぱい。恩田陸の登場人物ってみんな美形で好きです。

  • 山奥に建つホテル。そこに毎年招待される人々は皆それぞれ何かしらの秘密めいた思いを抱えている。招待主である老三姉妹が晩餐の席で語り出すのは意味ありげな作り話。そんななか、ある事件が起こる。


    読み始めたときは王道の"嵐の山荘"ものかとも思った。でもそうではなく。章がすすむにしたがって「何を読まされているんだ」とも思わせる戸惑いや読みにくさがあった部分もあったが、読みすすめていくなかで少しずつ引き込まれていった。
    老三姉妹の話のなかでなにが本当に起こったことなのか。章ごとに変わる語り手が語る物語のなかでどこまでが本当に起こったこと、それとも単なる語り手の妄想なのか。そして、最後の章で語られた一年後の結末も本当に起こったことなのか。
    考えさせられる不思議なミステリーだった。考えてみれば、恩田陸のミステリーを読むのは初めてかも。

  • 種明かししないタイプの恩田陸

  • お芝居を見ているような感覚。
    何が事実で何が妄想なのか?
    もしかしたら、事実なのかもしれない。

  • 合間に入る 違う書式の文書は必要??

  • 毎年ホテルを数日貸し切り、馴染みの客を招待してグロテスクな嘘の寸劇を繰り広げる3人の女。でも、今年のホテルの様子は例年と違って悪意に包まれていた…。章の終わりで誰かが死に、次の章では何もなかったかのように生きていて他の誰かが死ぬ、という構図と、唐突に挿入される結構な量の引用(海外の映画らしい)に戸惑った。面白い話だったし、人物の描写はすごく好きだった。中盤からは引用部分は読み飛ばしてしまったけど、ちゃんと読んだら感想も変わっていたのかな。

  • 2016.7.25
    閉ざされた空間、変わる語り手、何を信じていいか不安になる、恩田陸らしくて、一気に読めた。桜子、時光、隆介、瑞穂、辰吉、早紀、天知、伊茅子、丹伽子、未州子

  • 図書館で。

  • 2014.11.16読了
    よくわからなくてモヤモヤするんだけど、よく考えずに読み進めるには面白かった。でも、やっぱり得意ではない。(図書館)

  • おもしろかった。

  • 2013.11.国立公園の山奥にあるホテルをある時期に沢渡家の伊茅子,丹伽子,三洲子の三姉妹が借り切って客を毎年呼んでいる.そして,桜子,時光の姉弟,桜子の愛人の辰吉と夫でで伊茅子の息子の隆介,丹伽子の娘で女優の瑞穂とそのマネージャーの早紀,学者の天地が呼ばれていた.桜子,時光などのさまざまな客の視点から,それぞれの関係を語る.映画「去年マリエンバードで」のシナリオを多く挿入させているが,ちょっと余計な感じで,展開も結末もいまひとつだった.

  • 山奥のグランドホテルで起こる殺人事件。
    なにもかもが不吉で不気味。
    どの記憶が本当なのか、誰しもが作り話が好きなのか。
    不思議な気持ちになる。

  • この構成、この感覚、好きなんだけどな。。。
    引用部分はきちんと読んでないし、ワタシの理解力乏しさからか、なんかモヤモヤしたまま読み終えた。

  • 理瀬シリーズだと思って読んだら違った;;
    いまいち入りこめず。
    マリエンバート?が分かってればもう少し楽しめたのかな・・

  • 先週は有休をとって、家族と旅行へ行ってきました。
    かなり歩き回る旅行だったのですが、
    スポーツジムにはまっている親プラス、エクササイズに頑張る私の組み合わせで
    がんがん歩いて、快調になりました。

    さて、そんな旅行の最中に読んだのが「夏の名残りの薔薇」。
    上記の健康的な旅行の雰囲気とは全く異なるミステリです。
    それぞれの語り手が語るラストの違い、視点の違い、
    そして「記憶」をキーワードにして展開していく不思議なストーリー。
    読み始めのときは、煙に巻かれたようで
    少し読みづらかったのですが読みすすめるにつれて慣れていき、
    そして安心して(?)ラストに身をゆだねることができました。
    個人的にはちょっと気持ち悪いラストなんですが・・・

    ついついムダな考え事をしてしまうような、今の季節にぴったりな作品かもしれません。
    ムダ事を考える余裕もなくなります(笑)。

  • 好きな雰囲気だけど、あとがきを見ないと、話が分からなかった。
    こういう形もあるのか。

    章ごとに語り手が変わり、次は誰かなと考えるのも面白かった。
    けっこう当たらない…

  • 面白い構成だが、頻繁に出てくる映画のシーン挿入はいらない。
    まぁまぁ楽しめるかな。

  • 表紙が好き。
    気品や強さ、潔さ。
    最近はこういうオーソドックスな形の薔薇が好きだ。
    読んでいると「8人の女たち」のような舞台劇を見ているような感覚。
    あとがきも楽しめた。

  • ある山奥の山荘。あつまるハイソな人々。3人の姉妹の狂言。
    一人ひとりの記憶の中で、多くの人が殺された。

    記憶の中の殺人事件というのはままありますが(木曜組曲とか)、それがほんとうに起こってすらいないというのは、また新鮮だった。
    6人の語り手は中心から微妙に外れた人々。彼らの客観的な語りが微妙に重なりあい、ずれつつも一つの結末を迎えた。
    ミステリの結末としては、何が本当で何が嘘なのか紛らわしいかもしれない。
    でも、読み終わった後の満足感は大きかったので、これはこれでキチンと終わりを迎えたのだろう。

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著者プロフィール

恩田 陸(おんだ・りく):1964年、宮城県出身。小説家。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞、06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞を受賞。ほかの著書に『spring』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』『夜果つるところ』『夜明けの花園』『珈琲怪談』『酒亭DARKNESS』、エッセイ集『土曜日は灰色の馬』『日曜日は青い蜥蜴』『月曜日は水玉の犬』など多数。

「2025年 『spring another season』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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