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本 ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784163233208
感想・レビュー・書評
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最初読んでいた時は訳がわからなかったが読み進めていくうちに段々と理解できた作品。
三人の姉妹の招待したパーティに集められた関係者達が、その時間の中であった(あったかもしれない)時間も複数経験していく。
最初は何が起こったのか理解出来なかったが、中盤から何となく理解できた。タイムリープとは違うと思っている、、。
恩田陸に多く感じる時間と空間の概念が曖昧になる感じが面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なにが本当なのかわからなくなる話。悪意と殺意がいっぱい。恩田陸の登場人物ってみんな美形で好きです。
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山奥に建つホテル。そこに毎年招待される人々は皆それぞれ何かしらの秘密めいた思いを抱えている。招待主である老三姉妹が晩餐の席で語り出すのは意味ありげな作り話。そんななか、ある事件が起こる。
読み始めたときは王道の"嵐の山荘"ものかとも思った。でもそうではなく。章がすすむにしたがって「何を読まされているんだ」とも思わせる戸惑いや読みにくさがあった部分もあったが、読みすすめていくなかで少しずつ引き込まれていった。
老三姉妹の話のなかでなにが本当に起こったことなのか。章ごとに変わる語り手が語る物語のなかでどこまでが本当に起こったこと、それとも単なる語り手の妄想なのか。そして、最後の章で語られた一年後の結末も本当に起こったことなのか。
考えさせられる不思議なミステリーだった。考えてみれば、恩田陸のミステリーを読むのは初めてかも。 -
種明かししないタイプの恩田陸
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お芝居を見ているような感覚。
何が事実で何が妄想なのか?
もしかしたら、事実なのかもしれない。 -
毎年ホテルを数日貸し切り、馴染みの客を招待してグロテスクな嘘の寸劇を繰り広げる3人の女。でも、今年のホテルの様子は例年と違って悪意に包まれていた…。章の終わりで誰かが死に、次の章では何もなかったかのように生きていて他の誰かが死ぬ、という構図と、唐突に挿入される結構な量の引用(海外の映画らしい)に戸惑った。面白い話だったし、人物の描写はすごく好きだった。中盤からは引用部分は読み飛ばしてしまったけど、ちゃんと読んだら感想も変わっていたのかな。
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2016.7.25
閉ざされた空間、変わる語り手、何を信じていいか不安になる、恩田陸らしくて、一気に読めた。桜子、時光、隆介、瑞穂、辰吉、早紀、天知、伊茅子、丹伽子、未州子 -
図書館で。
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2014.11.16読了
よくわからなくてモヤモヤするんだけど、よく考えずに読み進めるには面白かった。でも、やっぱり得意ではない。(図書館)
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