壁のない密室

  • 文藝春秋 (2004年10月7日発売)
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感想 : 3
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  • 本 ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163234205

感想・レビュー・書評

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  • 文章も内容も好きな感じ。
    オムニバスのような構成がわくわくして読めました( ´艸`)

  • 学校を舞台して、教科書採択問題を中心に現代の教育現場を扱った推理小説です。2人の共作となっていますが、ご夫婦らしくって、今までにもオール讀物推理小説新人賞、横溝正史賞を受賞しています。<br><br>

    そこで、今回のこの書き下ろし作品となったわけですが、教科書執筆や採択をめぐる問題(と言うよりは、私にはなぜか珍騒動って思えちゃって、そのあたりは作者が意識してやっているのか、そういう風な作風なのか分かりませんが、どこか子供っぽく感じました)を、中心に、(帯によると)不毛な対立、イジメ、セクハラ、不倫、密室殺人と騒動が起きます。そんなちょっと変な教師たちを相手に、元警察官で可愛い?用務員の志保が爽やかな推理と孤軍奮闘するという話です。<br><br>

    この志保と言うキャラが本来ならもっと魅力的に思えてもいいのだけど、どうも全体に流れるマンガチックの他のキャラに流されて、今いちの感じに終わっているように思いました。<br><br>

    ちなみに歴史の教科書、、、扶桑社の話題が一時期大きく取り上げれましたね。あの時、私もその歴史教科書を買いました。しかし、違和感なく読めたのですけど・・・(^^;。
    むしろこの本にあるように、終戦の日の扱いを「日本からの解放を喜ぶ朝鮮の人々」と言う解説付きで韓国人が喜んでいる写真を載せている教科書があるって言う方が違和感を感じてしまいます。これで、将来の日本は大丈夫でしょうか?

  • いろいろな事情や思惑が交錯しあった末の犯人探しの結果がアレというのは、ヤラレタというよりも、ちょっとズルいんじゃないのぉ・・・という感じがしないでもなかったが、犯人逮捕直前まで気づかなかったということは、作者の方が一枚上手だったということか。日本の教育界の現状があまりにもおどろおどろしくて、日本の将来が不安になってしまった。ま、汚いのは教育界だけじゃなくて、どこもそうなのかもしれないが。[2004.10.27]

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