赤い長靴

  • 文藝春秋 (2005年1月14日発売)
3.10
  • (33)
  • (75)
  • (340)
  • (51)
  • (19)
本棚登録 : 963
感想 : 173
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163236100

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なんだか噛み合わない2人の雰囲気が奇妙な世界観をつくり、不健全にさえ見える
    でも、形は違えど、夫婦ってこんなもんって思えば少し安心するような不思議な気持ちになった

  •  悲しいな。人間って夫婦って、愛って所詮そういうものだって、きっとどこかで分かっているけれど、それでも、こんなに救いようもなく言葉にしないで欲しかった。

  • 連作短編集。
    塾の模試に出ていて、「意味がわからん!」と子どもが言っていた「箱」を読もうと思い、図書館で借りてきました。模試で何故この話だけを切り取って出題したのかは疑問ですが…。
    結局なんだかんだと、一冊読了して思ったのは、ゴミはゴミ箱に入れてくれるし、濡れたまま布団に入らないし、うちの旦那さんがまともで良かった!ということ。まぁ、生返事はたまにあるけども。

  • 夫とうまくいかない話が多い。

  • 子供のいない熟年夫婦話。周りの空気を気にしすぎる妻、妻の話を全く聞かず、家庭では社会不適合者となる旦那。とにかく旦那の態度に終始イライラ。それなのに何か一歩を踏み出す(踏み外す?)事もしない妻にもイライラ。最後まで読んで思ったことは「なに、この、はなし……」

  • 20170228

  • なんてすっきりしない小説なんでしょう。
    不穏な空気を漂わせつつ結局は平和で幸福な日常。
    私は決別のラストが見たかった。日和子に夫を糾弾してほしかった。夫との齟齬の場面で彼女が笑うたび苛々した。「笑うのと泣くのは似ている」というのはこの作品を通しての重要なワードのひとつですが、それにしたってそこは泣こうよと。
    そして本当に嫌な夫。
    タイトルは全体のテーマをうまく象徴していて、秀逸です。

  • 淡々とした内容で、なんかよくわからなかった。

  • 買った本だから何度か目かはわからないけれど、つい、ちらと読んだら最後まで読んでしまった。

    大きな事件があるわけでもないのに、夫婦の心理だけで、よくこれだけ書けるな、と思う。

  • 2014年8月16日読了。
    かみあってないのに必要だと感じている。それが、夫婦か。

全173件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

江國 香織(えくに・かおり):1964年東京生まれ。1992年『きらきらひかる』で紫式部文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文学賞、12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞など数々の文学賞を受賞。他の小説作品に『つめたいよるに』『神様のボート』『東京タワー』『抱擁、あるいはライスには塩を』『彼女たちの場合は』『去年の雪』『ひとりでカラカサさしてゆく』『シェニール織とか黄肉のメロンとか』『川のある街』など多数。『絵本を抱えて部屋のすみへ』『いくつもの週末』『雨はコーラをのめない』『旅ドロップ』などのエッセイ集や詩集・童話・翻訳など多彩なジャンルで活躍。 

「2024年 『読んでばっか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江國香織の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×