十四番目の月

  • 文藝春秋 (2005年3月9日発売)
3.15
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784163237800

みんなの感想まとめ

重たいテーマを扱いながらも、母親の苦悩や愛情が深く描かれた物語です。誘拐事件を背景に、シングルマザーとしての苦労や社会の厳しさがリアルに伝わり、心に響きます。身代金が消え、子どもが無事に解放される一方...

感想・レビュー・書評

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  • 重たいテーマ
    ピュアと言えば聞こえはいいけど・・・
    後に残らずに良かったんじゃない

  •  作品解説(帯より)主婦・桑島樹奈はスーパーで買い物中に二歳の娘・美有を誘拐される。身代金を要求され、様々な場所を引き回されたあげくに、京都シャングリラホテルで二千万円を奪われた。離婚して三歳の息子を育てているピアニスト・奈津子は、現場で演奏をしていたことから事件と関わりを持つ。果たして犯人はどうやって金を奪ったのか? そして、その動機は?

     物語の冒頭部分はなかなか新鮮な気分を味わえた。更に、物語に関係のないような挿話の数々が、実は伏線の一部という見事な展開。しかし、ミステリーとしてのトリック部分が弱く、読み進めるうちにだんだん「火曜サスペンス劇場」系のノリになってきたのがとても残念(火サスをきちんと見たはことないので、イメージです)。

  • 誘拐事件のミステリー小説でした。

  • スーパーでもうすぐ三歳になる幼女が誘拐され、二千万の身代金が要求され子どもの母親を受渡し人に指定された。。厳重な警備態勢を牽く捜査員をあざ笑うかのように、次々と取引場所が変更される中、身代金は忽然と消え失せたものの子どもは無事解放される。
    犯人と二千万はどこに消えてしまったのか?



    海月作品は母をテーマにしたものしか読んだことがないが、これも例にもれず。
    誘拐事件の方も気になるが、シングルマザーとして子どもを育てる苦労がひしひしと伝わってきて胸が痛かった。病気の子どもを預かってくれる所は中々ないし、仕事を休めば「だから子持ちはダメだ」と思われる悪循環。
    「こんなところに子どもを預けても働かんならん母親の気持ち、ちょっとは考える気にならんか」
    「母親が一番子どもを可哀想だと思ってしまうんだ。だけど母親がそう思ったらその子は本当にかわいそうになる。一生懸命に子どもを育てるのは当たり前のことなんだから」
    きっと子どもはそんな親の背を見て育ってくれていると信じたい。

  • 身代金目的の誘拐事件かと思いきや、
    実は 複雑な親心が絡んだ話しでした。
    誘拐事件の辺りは、ドキドキハラハラしてましたが
    結果にたどり着くまでの過程が 中だるみ感が否めないなぁ。
    犯人も 「な〜るほど そこかぁ」って思ったけど ちょっといきなりな展開だったかな。

  • スーパーで買い物中に起きた誘拐事件の裏にある悲しいお話。

    その理由と復讐。
    最初なんでこんなに事件と関係無いことばかり書いてあるのだろう?
    と不思議でしたが、途中これってこの関係無い話に犯人がいると気づいた。
    なるほど〜でも被害者が昔おかした罪になぜ警察は気づかなかったのか?とか犯人と昔つながりがあり、その怨恨とかになぜ気づかない?
    小説だからね。。。でも主人公が被害者と思いきや、
    犯人を断定する人に代わってたのはびっくりしたな。

    印象に残った言葉で、被害者を描写する
    「悪意がないということは自覚が無いって事よ。
    自覚が無い人は反省も後悔もせえへん。
    反省も後悔もせえへん人は何度でも同じ事をくりかえさはる。」
    と言うのがあったのだが、こんな人確かにいると思ってしまった。
    時にそれが誘拐事件を起こさせてしまうまでの憎悪に変わるのかは分からないけど。。

  • 2010/09/24 誘拐された子供の母親の視点から語りが始まる。ふつうならこのまま母親に感情移入するところが、同調できないまま読み終えて納得。

  • 幼女誘拐事件。おかあさんの頭の悪さがポイント。
    これも、犯人探しと動機の解明がなかなか面白かったですね。
    ただし中盤はつまらない。所謂中だるみ。だるだる。単なるページ数の水増し。
    結果的に大して本筋にも関係ないし、
    警察関係者に魅力がないので、彼らの捜査に感情移入できない。
    謎解きの鍵はプルミンと近く、これ作者さんの得意分野なんでしょうね。
    解明自体も結末も、意外にあっさりだったけれど、私はこれも良かったと思う。
    犯人と、解明した人と、双方に薄く共感できたから。
    ですので、中盤の退屈によるマイナスと相殺で63点くらい。

  • 誘拐ミステリ。でもこれはどちらかといえばサスペンスかな。犯人が誰なのか、身代金受け渡しのトリック、という部分もあるにはあるけれど、メインは事件を巡るさまざまな女性の心理、という気がする。なにせ数々の女性キャラが非常に立っているし。特に女性タクシードライバー、カッコいいなあ。
    タイトルが印象的。なぜ十四番目か、というのに納得。これは好きだな~。

  • 桑島樹奈は、3歳の娘美有を連れていつものスーパーへ買い物に行ったが、そこで美有が誘拐されてしまう。樹奈は犯人の指示どおりに身代金を持って移動し、京都シャングリラホテルで2千万円を巧妙な手口で奪われることになった。現場でピアノ演奏をしていたピアニスト浅野奈津子は、当然何も見ていず何も知らないのだが、いつの間にか少しずつ事件の真相に近づいていた……。

    海月ルイの本を読むのは4冊目。やっぱりおもしろい! 始めは樹奈が主人公なのかと思いきや、気づけば奈津子を中心に読まされている。おかげで、被害者として樹奈に共感していたところで、樹奈を客観的に見られるようになることで、共感の視点が奈津子に移っていくのだ。真実は一体どこにあるのか、読みながらじれったくなるほど事態は様々な方向へ転ぶ。

    樹奈の大ボケぶりには、腹立たしさを通り越して目を覆いたくなるような恥ずかしさを感じるほどだが、まさかここに事件の鍵があるとは……。この著者お得意の、女達の事情が生々しく描かれている。ここが、普通の誘拐ミステリとは違うところであり、海月ルイの良さである。

    子供をどこかへ預けるときは、確実に信頼できるところに預けましょう、というのがこの本から得た教訓。大切な我が子を保育園に預けているお母さん方、もしくはこれから預けようとなさっているお母さん方、この本のようにならないために、ぜひご一読ください。(2005.5.13)

  • この人の本は結構好きなんです。
    話に毎度子供がからんできます。
    今回も女の子が誘拐される所から始まります。
    犯人が気になって、読み続けましたが・・・。
    誘拐された女の子のお母さんがむかつく!
    そして最後もなんかいや〜な気分だったな。
    表紙とかかわいいけど、これはイマイチだった。

  • 推理もの。
    最後までサッパリ犯人は分からなかった。
    事件も1つしか起きないし、それをひたすら解明していく話で、非常にすっきりしていて面白い。

  • 母親がスーパーで買い物中、
    ちょっと目を放した隙に、3歳の少女が誘拐された。
    身代金は2000万円。
    犯人の要求にしたがって、受け渡し場所を転々とする母親。
    尾行する警察共々、ふり回された挙句、
    現金を持ち帰った。。。かに思えたのだが、
    その時点で、現金は犯人の手に渡り、子供は無事保護された。

    いったいどこで、現金が犯人に渡されたのか?
    身代金にしては小額だったのはなぜか?
    そこには、犯人の、ある思いが込められていた。。。

    結末を知れば、納得。
    責任感のない人間への、罰とでも言うべきか。。。
    犯人の気持ちは、とてもよく理解できるし、
    ま、いいんじゃないの。。。って思える。

    最後に、犯人と、犯人を知る女性が月の下で語る。。。

    「満月にそっくりなのに、満月じゃない十四番めの月。
    ちゃんと輝いてる同じお月様なのになんだか、かわいそう。。。」
    「でも、満月は次の夜から欠けてしまうけれど、
    十四番目の月は、明日満ちる。。。」

    そう。。。
    すべては、その人の、思い様なのよね、
    プラス思考で行くべき!

    月は、どの月も個性的で、私は好き!
    そういえば、今年の中秋の名月は10月6日だとか。。。

  • 最後まで犯人がわからないおもしろさはありました。でもあっけなかったというかもう1ひねりあっても良かったかなぁ?樹音の人柄というか性格がちょっとありえない感じがしました。

  • 誘拐事件に始まるミステリー。最後まであきさせない本です。

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163237801/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4163237801.01._SCMZZZZZZZ_.jpg" border="0" alt="十四番目の月"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/asin/4163237801/yorimichikan-22" target="_blank"> 十四番目の月</a><br>海月 ルイ (2005/03)<br>文藝春秋<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163237801/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>主婦・桑島樹奈はスーパーで買い物中に二歳の娘・美有を誘拐される。身代金を要求され、様々な場所を引き回されたあげくに、京都シャングリラホテルで二千万円を奪われた。離婚して三歳の息子を育てているピアニスト・奈津子は、現場で演奏をしていたことから事件と関わりを持つ。果たして犯人はどうやって金を奪ったのか?そして、その動機は。</strong></p></blockquote>
    ユーミンが好きなのでタイトルに惹かれて読んでみた。
    誘拐事件の背景をさまざま思い巡らしながら読み進んだが、読むほどに誘拐された女児・美有の母・樹奈の性質の欠落部分が明らかになってきて、この辺りにきっかけがあるのでは、と思わされる。
    誘拐事件では、身代金の受け渡し時に最も緊張感が高まるのが普通だが、その点 この犯人は いとも鮮やかに警察の目を出し抜いたのが興味深かった。
    ただ、謎解き部分は少し淡々としすぎているような気がしなくもない。
    樹奈の性質を考えると、復讐になったのかどうかさえ怪しく思われもする。</font>

  • 誘拐ミステリー。でも、タネは「あ、そういうオチ?」と思わず呟いてしまうような感じでした・・・。母親という立場になったとき、はじめてこの物語の芯に触れられるのかも。

  • 子を持つ母としてはとてもよくわかる。
    が、内容的には今ひとつ

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