花輪茂十郎の特技 八州廻り桑山十兵衛

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163238500

感想・レビュー・書評

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  • 妻は実家に帰り、十兵衛命を狙われる首謀者はなかなか判明しない。
    そんな中、命を狙った花輪茂十郎の特技が十兵衛に糸口を与える。

  • 花輪茂十郎はラッキーだったな。

  • 八州廻り桑山十兵衛シリーズ5弾。仲間に八州廻りを代わってもらい江戸の連絡勤務を勤め、小石川同心町の自宅で妻・登勢との新婚生活を過ごしていた桑山十兵衛だったが、久々の公務で廻村していた間に自宅に訪れた女がいて妻との誤解が生じ妻は実家に帰ってしまった。実家に連れ戻しに行けない十兵衛は苦悩するが、その上自身が何者かに襲われてしまう…。激務の八州廻りの公務と私事に板挟みになる十兵衛が、叡知と豪剣で意地を張らず江戸での探索は専門家に任し解決に向かう構成が上手い。江戸時代の法制度解説に詳しく参考になる。

  • 八州廻りシリーズ第5作〜三廻り(21日間)休みを貰おうと思ったら,内勤が1年半に及んでしまった。浅草は火盗改の家で博打の胴をとっていた悪党に連座して多くの御家人が職を失う。外回りに戻った十兵衛は足尾銅山へ,伊香保で事件を解決するが,外回りをしている内に女房が大多喜に帰ってしまう。連れ戻しに行きたいが役目があって行けないが,佐原の訳ありの出戻りに呼ばれる様に赴くと,案の定,刺客が襲ってきた。一人を生け捕りにし,昔の女が怪しい・・・同僚の葉州廻りが怪しい・・・女房に横恋慕している旗本が怪しい・・・会津若松松平家が怪しい・・・御側御用の職を失った信濃の守が怪しい・・・と思っていたら,女は偶然に過ぎず,女房は戻ってきて,怪しい奴は腕を切り落とし,僧籍に入れさせた〜んまあ・・・幸運が続くねえ・・・いらいらさせられたけど,こういう締めくくり方をちゃんと一冊の中でやってくれて有り難いことではある。単行本として出すからには,こうしなくちゃいけないね。花輪茂十郎の特技は人相書きって事

  • 十兵衛様、ステキ☆ タイトルがヒネててよい。

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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