こぶしの上のダルマ

  • 文藝春秋 (2005年4月11日発売)
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感想 : 5
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  • 本 ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163239200

感想・レビュー・書評

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  •  南木佳士「こぶしの上のダルマ」、2005.4発行。私小説なのかエッセイなのか・・・。8話(8編)が収録されています。読了後もどっちかわかりませんw。①頭が疲れている時は、手先を動かす料理が格好のリハビリ。五感も総動員!。何もすることがない時は、最も身近なからだの手入れを。②15歳になった老猫トラは、冷たい水からぬるい湯を飲むように。寒い日はいくらか熱めに、日中や気温の上がった夕方は低めの温度の温水を要求する(^-^) 覚えておきます(^-^)

  •  総合病院で働く医師がワープロからパソコンに移り変わり行く時代の中で新しい文明に追いつこうと努力し、近くの農民の爺さんや婆さんたちと対談しながら問答し、ある時は信濃の山々に登る。 そんな中で感じた事が綴られた物語です。

  • 全体的に自嘲的で、そうやって書くことで自分を守っている感じの印象を受けた。
    本当にそう思ってるのか、この角度から攻められたら弱い から自分で先に言葉にしているのかはわからないけれど。
    後悔とかっていうと単純ですが、こうしたほうが良かったんだろうけれど(自分にとっても周りからの見られ方にとっても)できなかった、それをずっと抱えるとか、自分の行動のひとつひとつが一貫していたらいいんだろうけれど、感情でそのバランスが結果取れてなかったりするこの感じ、なんか良く表現されいて読み終えてぐっと来ました。

  • h21.01.27

  • 悲しい物語はもういい。ゆるせなかった父も、消えたおばさんも、故郷の廃屋
    に茂る夏草も、いまはただ愛おしい-。魂の再生を静かに描いて深い感動を呼ぶ
    連作小説集。山の大気、木の香りに満ちた、8篇を収録。

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著者プロフィール

南木佳士(なぎ けいし)
1951年、群馬県に生まれる。東京都立国立高等学校、秋田大学医学部卒業。佐久総合病院に勤務し、現在、長野県佐久市に住む。1981年、内科医として難民救援医療団に加わり、タイ・カンボジア国境に赴き、同地で「破水」の第五十三回文學界新人賞受賞を知る。1989年「ダイヤモンドダスト」で第百回芥川賞受賞。2008年『草すべり その他の短篇』で第三十六回泉鏡花文学賞を、翌年、同作品で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞する。ほか主な作品に『阿弥陀堂だより』、『医学生』、『山中静夫氏の尊厳死』、『海へ』、『冬物語』、『トラや』などがある。とりわけ『阿弥陀堂だより』は映画化され静かなブームを巻き起こしたが、『山中静夫氏の尊厳死』もまた映画化され、2020年2月より全国の映画館で上映中。

「2020年 『根に帰る落葉は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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