死神の精度

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 8261
感想 : 1468
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163239804

感想・レビュー・書評

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  •  続編がでたので慌てて読みました。
     これは短編集かなあと思っていたら、最後につながりが。そういうところ、やはり伊坂さん。

     タイトルどおり、主人公が死神。素手で人間を触れると、触れた人間は気絶する。味覚がない。毒は効かない。ミュージックを愛し、渋滞を憎む。
     会話がチョッとずれる。
    「晴れてたら星がすごいんだろうな」
    「星がすごい?」
    「いい大人が言うセリフじゃないですよ」
    「悪い大人なら言っていいのか」 
    等々。

     続編も楽しみ。早く読みたいです。伊坂さん、大好きです!!

  • はー、面白かった。正直に書いちゃうと伊坂さん少し苦手で…挫折率が高かったのだけど、今回は感動してしまった。

    ごめんなさい。「吹雪で死神」まで、ずっと苦痛で…くすっと笑えるんだけど淡々としていて感情が見えなくって、作品の色が単色っぽいと…どうしても馴染めなくって積んだ。

    だけど「恋愛で死神」からはカラーになって、もうぐいぐいと入り込んでしまって一気読み。最後は感極まって鼻をかんでしまいました。

    クールでシニカルなミュージックをこよなく愛す死神の千葉。で世界が色々と絡まっていて「死神対老女」は、ほぅ、とため息が出た。で、冒頭を読み返すとなるほどなぁ~とすごいなぁと改めて感じた。少しずつ伊坂作品も読んでみようと思う♪じーんとした。

    岩手小岩井、奥入瀬の描写が素敵でした。懐かしい。

    • まっきーさん
      vilureefさんへ

      こんばんはー。
      何か歳なのかな私…最近の斬新な新しい作家さんについていけない…
      という悲しさを感じる時があ...
      vilureefさんへ

      こんばんはー。
      何か歳なのかな私…最近の斬新な新しい作家さんについていけない…
      という悲しさを感じる時があります。辻村さんも朝井さんもそうで…。
      友人が推してくれて数冊読んで挫折してしまって…。
      「あーまたダメだった私」と思うとつらい部分もあって。

      そこら辺から新刊を予約して無理して読むのをやめたりして
      少し気持ちが楽になりました。

      >淡々としててクールな印象ですよね。
      その格好つけた(ああ、言っちゃった)文体がダメなのかもしれません

      私も同じです。ハードボイルドじゃないけど違う感じで男っぽいのかな…と思いました。
      先日ダヴィンチで伊坂特集があって、それで少しわかって
      あと友人の解説もあって、それでやっと「わかったよー!」
      教えてもらえなかったらきっとまた「…」となっていたかもしれません。

      まだまだ入門したばかりで『「死神の精度」の次は「死神の密度」なんだね!』
      と友人に聞いたら『骨粗しょう症じゃないんだから!「死神の浮力」だよー』と
      笑われてしまいました……(-_-;)


      江國さんも苦手だとおっしゃる方が多いですよね…。
      独特で、効果が後からじわ~~~っと効いてくる作家さんですよね。
      ちょっぴり苦手意識があります…汗ダラダラ(゚_゚i)
      私も読まず嫌いな部分があるので、そこを何とかしたいと思う今日この頃です。



      2014/10/21
    • vilureefさん
      こんにちは。

      >何か歳なのかな私…最近の斬新な新しい作家さんについていけない…

      分かります、分かります(^_^;)
      綿矢りささ...
      こんにちは。

      >何か歳なのかな私…最近の斬新な新しい作家さんについていけない…

      分かります、分かります(^_^;)
      綿矢りささんあたりがそうかも・・・。
      私も若手作家さんが苦手かもしれません。

      最近デビューされた方でも自分と同年代の作家さんもしくは年上の作家さんだったらストンと入っていけるんですけどね。
      これって、もうどうにもならない??(笑)

      でも、良いんです!(←ジョンカビラ風に)
      タダでさえ読み切れないほどの本があるのに、敢えて新規開拓しなくても良いんです!!
      と、諦めます・・・(^_^;)
      2014/10/22
    • まっきーさん
      こんばんはー。

      やっぱり好きとか苦手とかありますよね。
      まんべんなく読みたいけど…無理すると疲れてしまうので。

      >最近デビュー...
      こんばんはー。

      やっぱり好きとか苦手とかありますよね。
      まんべんなく読みたいけど…無理すると疲れてしまうので。

      >最近デビューされた方でも自分と同年代の作家さんもしくは年上の作家さんだったらストンと入っていけるんですけどね

      私もそうですよ。
      むしろ自分よりもグッと年上のおじいちゃん、おばあちゃん…
      くらいの方が、最近は楽に感じるというか…
      書いてる事がわかるからホッとしたりします。
      私はもうダメじゃん…っていうレベルです。
      (若い頃から毒舌中年おじさんが好きだったので…最近はさらにヤバイですね)

      地味で目立たないけど、(勝手に)「これすごい!」という風に
      一人で盛り上がっている今日この頃です…。

      2014/10/22
  • 久しぶりの再読。
    一週間後の人間の死を『可』とするか『見送り』とするか調査する死神の話。
    様々な人間の人生の、大抵は最後の一部分を共にして死神目線で垣間見る。
    何百年だか何千年だか、そんなスパンで人間界で『仕事』をしているのに、相変わらず浮世離れした言動なのが面白い。
    結末がはっきりして欲しいものがいくつかあって、そこが少し残念。ただ死神的にはこれで良いのかも知れないけれど。
    長いスパンだけに過去に出会った人との再会もあったり、その後に少しだけ触れられたりしていたのは良かった。

  • 伊坂幸太郎の名前を知ったのは、随分昔に韓国ドラマの中である若者が日本語を勉強してる設定で 好きな日本の作家がイサカコータローと喋った時 笑。韓国の脚本家にも知られる人気作家なんだ!と頭に残った次第。さて この死神が主役の6話の短編、ニヤニヤ クスクスの素がふんだんに散りばめられていて止められない止まらない 瞬く間に読了。死神たる彼が調査して対象者の死が予定通りでよいならば「可」まだならば「見送り」のジャッジを下す決まりで、概ね通過儀礼みたいなものなのだが6編の最初だけ「見送り」であとは「可」ばかり!
    実はそれには意味があるのですが.....
    ユーモラスで小洒落た楽しい作品でした。
    2005.6 第1刷

  • 2003年から2005年にかけて「オール読物」に連載された短編集。
    伊坂幸太郎はこの「死神の精度」で、第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞しています。
    直木賞の候補にもあがりました。
    ところがなかなか波がなく退屈で、これは伊坂作品にしては始めての「ハズレ」かなと思っていました。

    これが最終章のラスト数ページでひっくり返されます。
    それも思わず「ああ~!」と声をあげてしまうような鮮やかな仕掛けです。
    無彩色の絵に、一挙にパアッと豊かな色彩が塗られるような場面です。
    「重力ピエロ」の主人公「春」も脇役で登場する章があり、そんな事とは知らずに読み始めたので、妙に得をした気分になりました。

    「千葉」という名を人間界で名乗る死神。
    彼の仕事は調査を依頼された人間の傍で7日間過ごし、その死が「可」が「見送り」かを決めること。
    しかし、作品中では誰も死なないのです。
    むしろクールでズレている死神が、案外人間の死をさほど望んでいないように見えてきます。
    それは出逢う人々との間に交わされるものが、あまりに哀感にあふれているからでしょうか。
    死に神が主役で語られる短編の中には「恋愛」があり「ハードボイルド」あり、閉塞空間での「推理小説風」のものもあり、実に多彩です。
    特に「恋愛で死神」の章に登場した女性が、最終章では魅力的な老女になって登場します。
    同一人物だと気づくときの死神の驚きはそのまま読み手のものになりますよ。

    雨男のはずだった死神が、老女に出逢って始めて晴天を見ます。
    きらめく海の前でまどろむ老女と死神の美しいラストは、映画のよう。
    極力抑えた淡々とした描写でありながら、感動につつまれるラストまで持って行く。
    しかも「死」というテーマでこれが出来るのだから、さすがです、伊坂幸太郎。
    始めての伊坂作品は、これでも良いかもしれませんね。

  • いまだに音楽配信には馴染めず
    CDを買うことがあるので
    音楽に向き合って新しい発見や
    息抜きになるのが楽しい。
    この死神の気持ちはわかる。

    CDを買う人が少ないので
    いつも店では私一人になることが多く、
    死神というより
    「いまだにCDを買ってる死人」に
    なっている様な気分でこの物語を思い出す。

  • 苦手な短編集だったが、それぞれに繋がりがあったりしていたためか、まだ良かった。
    もう少し伊坂幸太郎らしい、軽快なトークが欲しかった。

  • 再読。
    柳広司さんの「太平洋食堂」を読んだ後なので、軽いものが読みたくて選択。ステーキの後のデザートといった感触。
    死神千葉の真面目な仕事ぶりと人間模様。
    人は、弱く、強く、でたらめで、真面目。
    いろいろあって、人生って悪くないな、と安堵感が残る。
    救いのないように見えて、最後にはホッとさせてくれる伊坂作品は、安心して読めるのがいい。
    またいつか、再読する日まで、またね。


  • 選ばれた人間とともに1週間生活をし、
    その人間の死を評価する仕事を担う死神の話。
    短編ですが、何個か伏線があって
    話が続いているのが良かった。

    『旅路を死神』がいちばん好きだった。

    ただ、伊坂さんの本は何度か読んでいますが
    文章がくどくて、お洒落を狙って語る口調が
    逆に古臭くて人物に入れ込んだりできません…

  • 恋愛も、ミステリーも、任侠も、死神目線で描かれると、いつもとはちょっと違う雰囲気で、第三者的な立場から物語に入る感じが面白かった。
    内容も設定もわかりやすくて読みやすくスラスラ読めた。
    設定上仕方のないことだが、人間の言葉が死神目線になることで、軽く感じられてしまうのが少し残念だった。

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著者プロフィール

1971年、千葉県生まれ。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞および第21回山本周五郎賞を受賞。20年『逆ソクラテス』で第33回柴田錬三郎賞を受賞。他の著書に『砂漠』『AX アックス』『ホワイトラビット』『シーソーモンスター』『クジラアタマの王様』『ペッパーズ・ゴースト』などがある。

「2021年 『文庫 フーガはユーガ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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