死神の精度

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 7865
レビュー : 1447
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163239804

感想・レビュー・書評

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  •  続編がでたので慌てて読みました。
     これは短編集かなあと思っていたら、最後につながりが。そういうところ、やはり伊坂さん。

     タイトルどおり、主人公が死神。素手で人間を触れると、触れた人間は気絶する。味覚がない。毒は効かない。ミュージックを愛し、渋滞を憎む。
     会話がチョッとずれる。
    「晴れてたら星がすごいんだろうな」
    「星がすごい?」
    「いい大人が言うセリフじゃないですよ」
    「悪い大人なら言っていいのか」 
    等々。

     続編も楽しみ。早く読みたいです。伊坂さん、大好きです!!

  • はー、面白かった。正直に書いちゃうと伊坂さん少し苦手で…挫折率が高かったのだけど、今回は感動してしまった。

    ごめんなさい。「吹雪で死神」まで、ずっと苦痛で…くすっと笑えるんだけど淡々としていて感情が見えなくって、作品の色が単色っぽいと…どうしても馴染めなくって積んだ。

    だけど「恋愛で死神」からはカラーになって、もうぐいぐいと入り込んでしまって一気読み。最後は感極まって鼻をかんでしまいました。

    クールでシニカルなミュージックをこよなく愛す死神の千葉。で世界が色々と絡まっていて「死神対老女」は、ほぅ、とため息が出た。で、冒頭を読み返すとなるほどなぁ~とすごいなぁと改めて感じた。少しずつ伊坂作品も読んでみようと思う♪じーんとした。

    岩手小岩井、奥入瀬の描写が素敵でした。懐かしい。

    • まっきーさん
      vilureefさんへ

      こんばんはー。
      何か歳なのかな私…最近の斬新な新しい作家さんについていけない…
      という悲しさを感じる時があ...
      vilureefさんへ

      こんばんはー。
      何か歳なのかな私…最近の斬新な新しい作家さんについていけない…
      という悲しさを感じる時があります。辻村さんも朝井さんもそうで…。
      友人が推してくれて数冊読んで挫折してしまって…。
      「あーまたダメだった私」と思うとつらい部分もあって。

      そこら辺から新刊を予約して無理して読むのをやめたりして
      少し気持ちが楽になりました。

      >淡々としててクールな印象ですよね。
      その格好つけた(ああ、言っちゃった)文体がダメなのかもしれません

      私も同じです。ハードボイルドじゃないけど違う感じで男っぽいのかな…と思いました。
      先日ダヴィンチで伊坂特集があって、それで少しわかって
      あと友人の解説もあって、それでやっと「わかったよー!」
      教えてもらえなかったらきっとまた「…」となっていたかもしれません。

      まだまだ入門したばかりで『「死神の精度」の次は「死神の密度」なんだね!』
      と友人に聞いたら『骨粗しょう症じゃないんだから!「死神の浮力」だよー』と
      笑われてしまいました……(-_-;)


      江國さんも苦手だとおっしゃる方が多いですよね…。
      独特で、効果が後からじわ~~~っと効いてくる作家さんですよね。
      ちょっぴり苦手意識があります…汗ダラダラ(゚_゚i)
      私も読まず嫌いな部分があるので、そこを何とかしたいと思う今日この頃です。



      2014/10/21
    • vilureefさん
      こんにちは。

      >何か歳なのかな私…最近の斬新な新しい作家さんについていけない…

      分かります、分かります(^_^;)
      綿矢りささ...
      こんにちは。

      >何か歳なのかな私…最近の斬新な新しい作家さんについていけない…

      分かります、分かります(^_^;)
      綿矢りささんあたりがそうかも・・・。
      私も若手作家さんが苦手かもしれません。

      最近デビューされた方でも自分と同年代の作家さんもしくは年上の作家さんだったらストンと入っていけるんですけどね。
      これって、もうどうにもならない??(笑)

      でも、良いんです!(←ジョンカビラ風に)
      タダでさえ読み切れないほどの本があるのに、敢えて新規開拓しなくても良いんです!!
      と、諦めます・・・(^_^;)
      2014/10/22
    • まっきーさん
      こんばんはー。

      やっぱり好きとか苦手とかありますよね。
      まんべんなく読みたいけど…無理すると疲れてしまうので。

      >最近デビュー...
      こんばんはー。

      やっぱり好きとか苦手とかありますよね。
      まんべんなく読みたいけど…無理すると疲れてしまうので。

      >最近デビューされた方でも自分と同年代の作家さんもしくは年上の作家さんだったらストンと入っていけるんですけどね

      私もそうですよ。
      むしろ自分よりもグッと年上のおじいちゃん、おばあちゃん…
      くらいの方が、最近は楽に感じるというか…
      書いてる事がわかるからホッとしたりします。
      私はもうダメじゃん…っていうレベルです。
      (若い頃から毒舌中年おじさんが好きだったので…最近はさらにヤバイですね)

      地味で目立たないけど、(勝手に)「これすごい!」という風に
      一人で盛り上がっている今日この頃です…。

      2014/10/22
  • 伊坂幸太郎の名前を知ったのは、随分昔に韓国ドラマの中である若者が日本語を勉強してる設定で 好きな日本の作家がイサカコータローと喋った時 笑。韓国の脚本家にも知られる人気作家なんだ!と頭に残った次第。さて この死神が主役の6話の短編、ニヤニヤ クスクスの素がふんだんに散りばめられていて止められない止まらない 瞬く間に読了。死神たる彼が調査して対象者の死が予定通りでよいならば「可」まだならば「見送り」のジャッジを下す決まりで、概ね通過儀礼みたいなものなのだが6編の最初だけ「見送り」であとは「可」ばかり!
    実はそれには意味があるのですが.....
    ユーモラスで小洒落た楽しい作品でした。
    2005.6 第1刷

  • 人の死を死神の視点でとらえたドキュメンタリー小説(冗談www)。
    伊坂幸太郎であたりを引いた気がする。
    主人公は死神。死刑執行人でもあり7日間対象者を観察し、多くの場合は8日目に死ぬ。
    最後にできる一つの場面は今までの話しの集大成と言え、壮観。
    しかし、伊坂幸太郎の独特の文体とはまた違うので、重力ピエロ等が好きな人にはあまりお勧めしない。ほのぼの系小説(死神なのにwww)

  • まず、このタイトルに惹かれた。「死神の精度」いったい何のことなのだろう? と。読んでみると、これがまた、面白い。死神の「千葉」という男が主人公なのだが、この男の性格がまた面白い。無機質でそっけないのだけれど、冷徹な訳ではなく、むしろ飄々としてユーモアたっぷりなのだ。そのせいか、親しみが感じられ、そのシュールな発言に吹き出してしまうことも。全部で6話の短編集という形なのだが、前の話と後の話が微妙につながっていたりして、それがまたいい味をかもし出している。文章の書き方や構成も、短編推理小説的な色合いが濃厚なので、そういうのが好きな人は、きっとのこの本を楽しめるだろう。

  • 担当する者の死を可とするか、見送るか。ミュージックを愛し、渋滞を嫌う死神が立ち会う死の形。連作短編集。最後まで読んで1セット。最終話だけ、なにかの短編集で読んだことがあったが、とおしで読むと更に楽しめる。
    劇的な事件と無関係に定められた死のギャップ、死自体は誰にでも起こるものであるが、人生はその人のものであるという、当たり前のはずのアンバランスさがなんとも言えない余韻を残す。

  • 何日か後に死ぬ人に訪れ、見届ける死神の話。6編の短編集。伊坂幸太郎関連の感想で知って読んでみた。
    淡々とした死神の考えや描写とそれに対する死んでいく人達の対応が、時におもしろく、時の物悲しくもある。「吹雪に死神」のミステリー感、「恋愛で死神」の寂しさがよかった。そして最後の「死神対老女」。どんな展開かと読み進めていくと、最後にジワッと余韻に浸れるような話となった。短編集の特性を活かしたものではあるが、ジンとくるものがあった。

  • 久しぶりの再読。
    一週間後の人間の死を『可』とするか『見送り』とするか調査する死神の話。
    様々な人間の人生の、大抵は最後の一部分を共にして死神目線で垣間見る。
    何百年だか何千年だか、そんなスパンで人間界で『仕事』をしているのに、相変わらず浮世離れした言動なのが面白い。
    結末がはっきりして欲しいものがいくつかあって、そこが少し残念。ただ死神的にはこれで良いのかも知れないけれど。
    長いスパンだけに過去に出会った人との再会もあったり、その後に少しだけ触れられたりしていたのは良かった。

  • とある人間の1週間を調査し、死ぬべきか、または死を見送るべきか判断を下す音楽好きの死神、千葉。彼が担当した6人の人間との残り1週間の人生の物語を集めた短編集。生死というテーマを扱いながらも、死神である千葉の浮き世離れした発言や行動に思わずクスッと笑わせてくれる。短編それぞれがバラバラの物語であるかのように見せながら、ラストで短編同士の繋がりが明かされる。『人間というのは、眩しい時と笑うとき、似た表情になる』んー、伊坂さんは時間や言葉の使い方のセンスが抜群だなぁと改めて感心してしまった。続編も期待!

  • 死神千葉のキャラクターが好きです♡
    本人は至って真面目なんだろうけど、そこが面白かったです。
    やっぱり、1番はじめの話が好き。
    浮力の方も読もうと思います。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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