ジーヴズの事件簿 (P・G・ウッドハウス選集 1)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163240909

感想・レビュー・書評

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  • ミニコメント
    100年以上にもわたり親しまれるイギリスの古典、ウッドハウスのシリーズ。
    本作品は、英国紳士の社交場には必ず置いてあるといわれるほどポピュラーな作品ですが、日本では意外とマイナーなので読んでみてください。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/597201

  • 「午後3時雨宮教授のお茶の時間」というマンガを読んでいて、作中で紹介され、気になり読んでみた。

    1910年代、まだ階級制度が色濃く残るイギリスの、気のいい(ちょっと間抜けな)貴族青年バーティーと、その従者ジーヴズの話。
    ジャンルは何になるのか、、、
    バーティーが巻き込まれるちょっとした事件を、知識豊富で有能なジーヴズが解決するお話。

    事件と言っても誰かが殺されたり、誘拐されたり、何か盗られたりなんてことはなく。
    親友ビンゴの恋の手助けや、怖い叔母からの強制的な縁談話が主な事件なので気負わず軽い気持ちで読める。

    訳者によって雰囲気が結構変わりそうなので、他のバージョンも読みたい。

  • 実に退屈以外の何物でもない。
    イギリス貴族階級の若者の莫迦騒ぎを鼻持ちならない執事が何とかするだけの話がだらだらと続くだけ。

  • おすすめ資料 第168回 (2012.12.21)
     
    「ジ―ヴズ」の名前を聞いたことがありますか。

    英国の国民的作家P・G・ウッドハウスの小説の登場人物です。
    日本では数年前から相次いで翻訳が出版され、ジーヴズとその主人バーティはすっかり有名になりました。

    「頼りない主人と有能な従僕」の組み合わせはよくありますが、これは私の知る限り最高のコンビ。
    二人の会話はまるで落語のよう、全き娯楽作品の王道です。

    読んでいると、頭の上からたのしい気分が降りそそぐようです。
    興味のある方は国書刊行会版と読み比べも。

  • 天才執事ジーヴスの立ち居振る舞い、話ぶり、人脈と経験の豊富さは、ドラマ『リーガル・ハイ』の謎の事務員・服部さんを彷彿とさせる。きっと『リーガル・ハイ』の脚本家は、このジーブスを念頭において服部さんのキャラを生み出したのではないだろうか。その服部さんを演じた里見浩太朗が、2014年夏の舞台で、ジーブスを演じるのは、本家帰り?みたいなものかなと勝手に思っている。
    頭の悪い主人(ドラえもんを頼るのび太的存在)と賢い執事、うるさい叔母…というわかりやすい人物相関図。クスリと笑える短編で面白いけれど、3つエピソードを読んだら、あまりにも同じ展開が続くので飽きてしまい、途中で本を閉じてしまった。
    もうちょっと読み応えのある毒々しさや重さがあってもいいのではないか。
    それにしてもイギリスの貴族って、働かなくて遊んで消費するばかりで、何だか大店の若旦那みたいだな。

  • ご主人さま。
    どんなトラブルも私が見事解決してさしあげます。
    で、この品のない靴下は処分してもよろしいですね。


    巻き込まれ体質のご主人様バーティーと、
    その執事で頭脳明晰なジーヴスを描いた短編集。
    世界中で愛されてるだけあって、面白かった!
    些細なことから大きな事件まで、
    ジーヴスにかかれば、何も問題ないのだ。
    しばしば服の好みで対立するバーティーと
    ジーヴスが面白い。
    掛け合いは淡々としているが、信頼関係があり
    素敵。
    またジーヴス目線の「バーティー君の変心」が
    新鮮でとても良かった。
    ご主人様との生活の為に、そのご主人様を陥れるなんて(白目)

  • 一時執事ブームがありましたが(まだ続いている?)
    『黒執事』やら『戦うセバスチャン』やら『メイちゃん執事』とか読んで池袋の執事カフェあたりにたむろする女子たちよ、まずこれを読み給え。

  • 読み終わるのに結構時間かかったなぁ。「12篇だけならすぐ読み終わるだろう」と思ってたら、話のつながりの濃い短編をいくつか繋げて一編としてたなんて……。なので実質分量的には「比類なきジーヴス」よりも多くなる。あちらと比べるとこちらの訳はちゃんと意味の通る文章になっている。新青年で初めてウッドハウスの「怪我をする会」を読んだ自分には、やっと「読める」訳が出てきてくれたという印象。全体的に読みやすさを考えて構成されてる印象。訳者もウッドハウス作品を良く研究しているようで、やっつけ仕事の方の訳とは一線を画している

  • 再読。

    私が今人気の執事モノを許せないのは、
    ジーヴズとバンターが心の奥底にいるせいだと思う。

    個人的にはバンターのが好きなのだが、
    ジーヴズのちょい悪感も嫌いではない(笑)。

  • ワンパターン、お約束。
    そんな言葉が似合う有能執事と間の抜けた主人が織り成すどたばたコメディ。気の弱い主人公、見合い話を持ってくる主人にとってはこわーい叔母さん、悪びれず金をせびる男、簡単に恋に落ちる友人、癇癪もちの女の人、総じて主人公の迷惑を考えないキャラクター達が作り出す総てのトラヴルを最後にジーヴスが一挙にするっと解決。

    少し前のイギリス作家にありがちな語り口で苦手。

    どーにも合わず140ページで断念。
    オチのユーモアが解せない。1ストーリーぐらいはくすりと笑えるが、それが重なると食傷気味。ストーリー性を求めたいので、好みに合わなかった。残念。

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