厭世フレーバー

著者 :
  • 文藝春秋
3.33
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本棚登録 : 132
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163242002

作品紹介・あらすじ

俺がかわりに殺してやろうか。父親が失踪。全力疾走のはてに少年は血の味を知った-家族の崩壊と再生をポップに描いた快作誕生。

感想・レビュー・書評

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  • 今用の家族の心の中のもやもやしたものが、文運びよくモノローグで語られていく。
    年寄りがややステロタイプで興ざめだが、若い子はうまい。

  • 2017/4/11
    家族の間でも外から見るのと内から見るのでこんなにも違う。
    みんな真面目に考えて生きてるけど周りから見ると何にも考えてないように見えるんだなー
    安易にアイツ何にも考えてない!って思うのはやめよう。

  • 嫌な話(DVとか)になるのかなと思いきや、ならない。の繰り返し。なんかうーん「フレーバー」。まあ「よかったね」って感じ。ある家族の一人一人で章が構成されています。最後のお爺さんは面白い。

  • けっこう定型ではあり、かえって予想外だった。
    「殺したい」「死にたい」「逃げ出したい」のくだりは付きすぎじゃないかなー。
    「私に言わせれば、バカ系は自分の身体を思い通りに動かせることに興奮してるガキで、オタク系は自分の心を思い通りに操れないことに鬱々してるガキ。」おー!

  • タイトル通り厭世感がたっぷり漂う家族の物語。ウダウダした感じで話が進んで行くが、心情の描写が上手いのか、面白くてグイグイ読み進めた。
    どこまでリアルなのか分からないけど、男と女では世の中との関わり方が随分違うなと思った。
    そして男で良かったと思った。
    厭世感を感じたい人にオススメです。

  • 角田光代さんの書評を読んで。

  • (2013年2月20日読了)
    十四歳の冒頭に、14歳の男子中学生が書かれていたので、その子が成長して老人になるまでが書かれているのかとおもったら、その子の家族のことだった。
    一家の大黒柱(とは言えないような)である父が突然失跡し、残された者たちの心境と、感情の流れが書かれてあり、次の話の者の話の中に、その後の様子も組み込まれている。(14歳のケイのその後の様子が十七歳にも書かれているように)
    どうにかこうにかだけど、それぞれがこの状況を乗り越えていく。そこに至るまでの昔話もあり、その中には重要な秘密も。
    気持ちが晴れ晴れすることもなく、どことなく重たい気持ちを引きずりながら読んだけど、厭な気持にはならなかったな。どうして、このタイトルにしたんだろう。

    (目次)
    十四歳/十七歳/二十七歳/四十二歳/七十三歳
    【ケイ/カナ(姉)/リュウ(兄)/母/祖父】

  • 家族の主が、リストラを境に失踪した。

    高校進学はあきらめて陸上もやめて新聞配達でお金を稼ごうとする14歳のケイ

    家に帰るのが億劫で、夜遅くまでバイトをしながらも悩む17歳のカナ

    今まで家族と疎遠だったが長男としてみんなをまとめようと奮闘する失業中の27歳のリュウ

    酒に浸ってしまう主婦失格の夫との出会ったころの思い出にひたる42歳の母

    少し痴呆が進んだ昔の思い出と心の言葉を発する73歳のおじいさん

    息子であり夫であり父である宗之の失踪によりばらばらになりかけた家族が
    再び一つになっていくまで。

    まーまー。

    自己都合退職の場合って失業保険いくらも出ないよね?
    平和な話だなー)^o^(

  • 全部で五章。 最初の章は「ふーん。」 次の章では「へーっ。」 ⇒⇒ 最後の章では「ほーっ。」
    2005年出版、新しくはない本だけど、最近新聞の書評で推されていたので読んでみた。

  • 上手いのか狙いすぎてあざといのか微妙なライン。

    父親が「小さな世界」を救ったのと同様に、長男も結果的には強盗殺人を未然に防いだ(かもしれない)ことで「小さな世界」を救っている・・・という繋げ方は上手い。
    おでん屋の店長が実は・・・っていうのはあまりにもわざとらしい。

    ぶっちゃけていうとグダグダでバラバラな家族にありったけの奇跡をぶち込んだら結構なんとかなりました、って話だから「へーそう」になっちゃうかな・・・。
    あとがきでベタ褒めしてるほど説得力あるか?というか。

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著者プロフィール

1969年、岡山県生まれ。2002年『太陽がイッパイいっぱい』で第8回小説新潮長編新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『イレギュラー』『厭世フレーバー』『タチコギ』『公園で逢いましょう』『JUNK』などがある。

「2017年 『泥棒役者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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