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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163243801
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
テーマは人間の内面に潜む闇と複雑な感情であり、短編集はそれぞれの物語を通じて、心の隙間や葛藤を描き出しています。特に表題作では、不倫という禁断の関係から生まれる悪意や、現実に根ざした恐ろしさがリアルに...
感想・レビュー・書評
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ツマグロヒョウモンと
いう蝶を知ってますか
?
ちょうどいま我が家の
花壇にその幼虫がいて、
黒地に鮮やかな赤い線
とトゲトゲしい威容で、
「ボク毒ガアルヨ、
食ベルナ危険」と、
上空を飛交う鳥たちに
警告のサインを発して
ます。
実のとこ彼は毒を持ち
合わせてない。
私はググってそのこと
を知ってますが、
鳥たちは毒を恐れ彼を
食べようとしない。
弱肉強食の世における
一つの生存戦略ですね。
人間の毒を扱う本作は、
ツマグロヒョウモンと
逆に、ぱっと見無害に
見えて、
その実、猛毒を有する
ヒトという種を如実に
描いてます。
毒にも薬にもならない
なんて言いますが、
そんな関係性が理想的
なのかもしれません。
薬も過ぎれば毒となる
と言いますが、
居心地が良過ぎるその
関係性は、
遅効性の毒でじわじわ
貴方を蝕んでるのかも
しれません・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
登場人物達の愛憎を描いた、7つの強烈な中編集。特異なシチュエーションの中で蠢く人物達に圧倒される。
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短編集ー
うーん今ひとつ世界観に入りきれず
結局結果は読者へ委ねるって感じだったな‥うーーん -
桐野さんが描く鬱屈した世界、人それぞれが抱く心の隙間に潜む闇。時に繊細で時に粗っぽく、女たちの複雑な心情を描く短編集。
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最後の短編が湊さんの「告白」みたいな感じで期待して読んだのですが、中途半端な感じで終わって気分的に不発。他の短編も少し胸糞悪くなるような感じが多かった。
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短編集。
「植林」「ルビー」「怪物たちの夜会」「愛ランド」
「浮島の森」「毒童」「アンボス・ムンドス」
止めることが出来ない「桐野夏生」読み、少々自嘲気味なのだが。
やはり、面白く楽しんだ。
こういう新刊本の感想を書くとき困る。私みたいなタダの本好きが何か言っても素人の悲しさ、外れていることが多いのだろうと萎える。でもそうしていたらブログの意味がないと開き直る。
やはり表題作「アンボス・ムンドス」がよかった。「桐野夏生」らしい。と言う評価は「一作ごとに自己模倣に陥らない」とする桐野夏生さんにはご不満かもしれないが。
似通ったような事件をつい今年聞いた。
内緒で海外に旅立った教師同士(ここでは不倫)が事件に遭遇する。夢のような時間を過ごして帰って来たら、教え子の死と不倫がばれて非難が待っていたのだった。しかも悪意ある、その悪意とは?というのがあらすじ。
この短編が最初に書かれたのが2004年9月、現実の中東のニュースは今年。作家の明察。
桐野夏生描くリアルはより現実に近く、リアルすぎて恐ろしいのか。所詮人間のやることは悪意にみちているのか、行為そのものが好まざる悪意になってしまうのか。
結局私は息苦しい現実を逃避する目的でも本を読んでいるとして、それなのにやりきれないフィクションをどうして好むのかと考えさせられつつ、やはり惹きつけられて読んだ。
要するに「癒し」ばかりでは嫌ということである。
昔の曽野綾子の短編もこんな風だったなあーとなんとなく思い出したよ。後の作品は皮肉には満ちているが、怒りは静かに抑えられているのだから。
桐野さん怒り全開ということか。私見である。 -
2005年刊行。短編集。
非常にインパクトのある話ばかりで、それが内容の好き嫌いを超えてた。
(図書館) -
あんまり進まず2個目までしか読めませんでした。
どろどろしたの嫌いじゃないのに、なんかなー。
好き嫌いがありそう。 -
3.7 女の作家が書くと言うことで許される側面があるかも知れない。男が書けば非難されそうな内容ばかり。読後爽やかな話はひとつもない。だけど暗部から目を背けることができない人の習性を桐野夏生は知っている。
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この数ヶ月、読み応えを求めて桐野夏生の長編ばかりをかなり続けたが、そろそろ短編もいいかなと手に取った1冊。
7篇の短編はどれも秀逸で、どれにも長編小説に劣らない桐野作品特有の毒がふんだんに散りばめられている。
特に愛ランドと、怪物たちの夜会が結構ぶっ飛んでてよかった。 -
短編小説です。
アンボス ムンドスはパナマのホテルの名前です。
どの作品も人間の醜さを表しています。
桐野の人間の汚さ、醜さの表現は時に怖くなるぐらいのものがあります。
落ち込んでいるときは余り読みたくないですね。 -
残念ながら話のテイストが好きではなく積読本へ
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浮島の森
よかったです。
アンボス・ムンボス
よかった。 -
どの短編集もえげつないストーリー展開で、予想だにしない結末でした。
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短編集なので物足りないが桐野夏生の持ち味のドロドロが炸裂(笑)
人間の本質なんてこんなもんでしょうねと思わせられる。 -
後味が悪く毒があるとの評価が多かったので、どんなものかと読んでみたら、びっくりする程でもないなと言うのが本音。
確かにそれぞれの作品、設定がネガティブな世界で、ねじれた考えを持つ主人公が登場するけれども、そのねじれにはそれなりの理由があって、その理由を読み手が理解出来るように話の中に盛り込んであるので、不快感を覚えると言うよりも、むしろ納得感が残る。
作品の順番は初出年順ではないが、とても効果的な並びになっていると思う。
初めて読む作家だが、もっと読みたいと思った。
*** 作品それぞれの感想 ***
植林
このオチが一番上手いと思う。
ルビー
十代の家出少女等も、こんな危うい暮らしをしてるのかと。
怪物たちの夜会
段々正気でなくなっていく姿が良く表れている。
最後はそう片付けるのかと、ミステリーの謎解きが分かった時の様な感覚を覚えた。
愛ランド
旅先と言う非日常の中で、心の紐が緩んでいるからこその赤裸々な告白。
姓の奴隷市場は東欧あたりの映画で見たことがある様な。
浮島の森
文学的だと思ったら、谷崎潤一郎の実話が元になっているのだとか。
全体的には良かったが、理解不足のせいか、結末が少し弱い気が。
毒童
ホラー?結末が超自然現象っぽいのが腑に落ちず、本当はもっと納得の行く様な裏があるのではと深読みするも、満足な回答を得られないもどかしさ。
そんな気持ちを読者が抱くことを見越した上でのオチの様な気もして、小憎い作品。
アンボスムンドス
教師の語りと言う設定が湊かなえの『告白』を彷彿させるも、時系列的にはこちらが先に書かれている。
上手くまとまっているけれど、静かな印象。 -
読み終わった後ちょっと暗くなりましたが、内容的にはとても面白かったです。日常に潜む悪意がよく描かれていると思いました!
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「植林」「ルビー」「怪物たちの夜会」「愛ランド」「浮島の森」「毒童」「アンボス・ムンドス」収録。
桐野の毒文学。 -
世の中の暗い部分を煮詰めたかのような短編集。
こういう本を読みたい気分の時もあるので、そういう時にはいいと思う。
ただ、今じゃなかった。
著者プロフィール
桐野夏生の作品
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