蒼火

  • 文藝春秋 (2005年11月22日発売)
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感想 : 9
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  • 本 ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163244600

感想・レビュー・書評

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  • L

    夏の椿の、周乃介が主役。夏の椿で冒頭殺された定次郎は名前だけ。実家にはまだ一度も帰らず、父親にもわだかまり。火の闇の飴売り三左も出てきてなにげにオールキャスト豪華版。
    最初から、この流れは?と思うと思った通りの事が起きて、驚きはないのだけれど物語の流れ、心理描写が巧み。
    それにしても周乃介、夢見すぎ。
    病んでるな。

  •  描写が丁寧でわかりやすかった。
     周乃介達が追う事件もなかなか厄介で、読み応えがあります。
     ゆっくりじっくりと進む内容ですが、まったく飽きなかった。

     周乃介がたびたび見る夢。何かを暗示しているように思えるのですが、
    最後まではっきりしなかったのが残念です。その夢が彼のこれまでの生き方を無意識に左右してしまっているのではないかと思うと、とても切なくなりました。
     タイトルにもなっている「蒼火」に、周乃介は下手人と自分を重ねていくのですが、この蒼火は業火なのでしょうか。

  • #読了。大藪春彦賞受賞作品。江戸で商人が立て続けに殺される事件が起こる。いづれも相手を一太刀で斬る鮮やかな手口。周之介は罠を張り、相手をおびき寄せるが・・・時代モノはあまり得意ではないが、言葉の使い方が巧みで面白かった。蒼い火というものの中に隠された、歪んだ愛情が見えるよう。

  • この一冊から
    北重人さんの
    小説の楽しみが
    始まった

    一遍 一遍
    一章 一章

    ゆるやかに
    心に 染みこんでくる

  • 陰陽を上手く散りばめた、ストレートな時代小説

  • なかなか。しかしどうして1作目よりも昔の話なんだろう?

  • サスペンスの面白さ大。少し暗いが

  • 2月7日購入。10日読了。現在と回想のシーンの境界が曖昧でわかりにくいところが結構あるけれど,それをふっとばす面白さです。早く新作でないかなあ。

  • だいぶよくなったけど、まだなんかカタいなぁ。

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