うしろ姿

  • 文藝春秋 (2005年12月14日発売)
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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163245409

感想・レビュー・書評

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  • 「むらさきの花」は圧巻。ここに真実がある、のだ。

  • この一冊を読む間にワールドカップで日本は予選敗退してしまった。ブラジル戦のあとのピッチに倒れ目元を隠していた中田英寿は見ていて涙が出そうだった。と言うことでまったく集中力の無い時期に何故本を読んだりしたのだろう。サッカーの始まる時間まで読み又次の日続きを読む。でも頭の中サッカーで一杯で内容が入ってこない。時期が悪かったこともあるだろうが、あまりどんな本と言う感想も無い。残念。ただこの本のあとがきが気にかかる。地方の本屋の平台はおっしゃるとおり売れ筋の本とその亜流で占められている。そして棚にはいつも同じ本しか並んでいない。どんなに面白い本でもそれが売れるためには、多くの人に読まれるためには宣伝や賞を獲る事が不可欠だろう。どなたかも書いていたが芥川賞の選考委員は私もそろそろ総入れ替えしたほうが良いんじゃないかと思う。他の賞にしたところでやはり同じだろう。そんなこという私も賞を獲って始めて知った作家とかばかりなのだけど。でも今本は読まれなくなったというけれど、このネット上にいったいどれくらい読書ブログがあるだろう。ブログの中で一番多いと何かで読んだ。本を読む人は決して減っていないと思う。ただ本は高すぎる。一度読んでしまうとそう何度も読み返すこともないし、評判に反してはずれだったりするものもある。新刊で売れなくてもブックオフとかで買う手もあるし・・・。そう悲観する必要も無いんじゃないかと思う。いい本は何年たっても面白い。タイミング悪くこんな時期にこの本を読んでしまったが、あるとき「ああこの感じはあの本に書いてあったな」と思う出すことがあるかもしれない。そしてもう一度読み返したいと思うかもしれない。2006・6・29

  • 「シミタツ」である。新聞でシミタツの魅力を読み、早速借りてきた。すると後書きに「この手の作品はこれが最後になります」とある。人生の折り返し地点を過ぎたであろう人間のおりおりが描かれている。単調といってしまえばそうだが、他にも借りてみようかな。

  • <font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163245405/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4163245405.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
    <blockquote><p><strong>人生の終着が見えてきたとき、人は何を思うのか・・・・・。
    あるいは望まない道に引き込まれ、
    あるいはすすんで荒波の中へ、
    片隅で生きてきた人間の哀しさ、たくましさを、独特の筆致で描ききる。</strong>  ――帯より</p></blockquote>
    トマト・香典・むらさきの花・もう来ない・ひょーぅ!・雪景色・もどり道、の7編からなる短編集。
    どの物語の主人公も、決して平穏とは言えない人生を生きてきて、そろそろそれも終盤に差し掛かかろうかという年代である。
    険しい山を登ってきて、7合目辺りで一時立ち止まって息をつき、来し方に視線を巡らして道程を振り返るように、これまでの人生を振り返り、さまざまな場面に想いを馳せるのである。そんな男のうしろ姿はなんと味わい深いのだろう。</font>

  • 同じような話ばかりなので、これで最後でも良いか

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著者プロフィール

1936年、高知県生まれ。雑誌のライターなどを経て、81年『飢えて狼』で小説家デビュー。86年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞、91年『行きずりの街』で日本冒険小説協会大賞、2001年『きのうの空』で柴田錬三郎賞を受賞。2007年、初の時代小説『青に候』刊行、以降、『みのたけの春』(2008年 集英社)『つばくろ越え』(2009年 新潮社)『引かれ者でござい蓬莱屋帳外控』(2010年 新潮社)『夜去り川』(2011年 文藝春秋)『待ち伏せ街道 蓬莱屋帳外控』(2011年新潮社)と時代小説の刊行が続く。

「2019年 『疾れ、新蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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