まほろ駅前多田便利軒

著者 :
  • 文藝春秋
3.68
  • (624)
  • (1144)
  • (1360)
  • (133)
  • (15)
本棚登録 : 5831
レビュー : 1147
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163246703

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ちょっと前にDVDを観て雰囲気を気に入って、そのときに三浦しをんさんの小説が原作だと知って、でもすぐに原作を読む気にはならず、ほかの作品に手を出してみたら、がっつりハマッた。
    今、深夜にやってる『まほろ駅前多田便利軒 番外地』を観ていたら、そろそろ原作が読みたくなって借りてきました。

    映画を先に観ていても十分楽しめる。
    あの映画は、原作のイメージをうまく映像化していたんだとこれを読んで思いました。

    大きな事件は起きない。
    過去の出来事を後悔し続けて生きる男と、少しだけ心に闇を抱える男の奇妙な友情にセンチメンタル。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「大きな事件は起きない。」
      変わらないと頑なに思っている男達の心が、少しずつ変わっていくのは、大きな事件だとも言えるでしょう。。。
      「大きな事件は起きない。」
      変わらないと頑なに思っている男達の心が、少しずつ変わっていくのは、大きな事件だとも言えるでしょう。。。
      2013/04/10
    • NAEさん
      苦悩というか闇というか、そういうものを抱えた男たちの姿に感動しました。
      苦悩というか闇というか、そういうものを抱えた男たちの姿に感動しました。
      2013/04/30
  • 多田がいい!行天がいい!
    それにつきる。
    個人的には通い慣れたまほろの、町田の街がいい。
    ちょっとした多田のつっこみも好き(笑)

    いい人過ぎず、悪人過ぎず、カッコつけすぎず。
    押し付けすぎずもったいぶるわけでもない。
    色んなもののバランスが絶妙で心地よいんだと思う。
    たんたんと進んで、最後に心がゆるむ。
    ちょうどいい。
    まさにそんな感じ。

  • 便利屋多田と高校の同級生だった行天が再会し、なんとなく流されるまま一緒に厄介ごとに巻き込まれて行く話。
    ブロマンス。
    全部で6章。章の始まりに下村富美の挿絵付き。かっこいい。
    キャラクターが魅力的。個性的。ルルが好き。星と清海のカップルも好き。
    読みながら情景が浮かぶ。食べ物の描写は少ないのに、とても美味しそうに感じた。

  • 多田と行天のボケツッコミ会話が面白く、はじめはコメディだと思って読んでいたら、多田も行天も心に深くて重たい闇を持っており、その闇の世界から青い空の下に戻ってくるまでが描かれたドラマでした。

    実は〇〇だった・・という種明かしのタイミングが絶妙にうまい!
    その時の、「そうだったんだ・・」という腑に落ちる時の胸打つドキッと感が大きかった。

    自分ではコントロールできない負の出来事によって、心の闇に迷い込んだことのある人、迷い込みそうになった人には、グッとくるものがあるのでは・・。
    人との出会いは、闇に囚われた心に、真に出口を示してくれることがあるものです。
    重過ぎない軽いタッチで、そんなことを伝えてくれる本でした。

    人は幸せになるために生まれてきたから、幸せになることを手放したらあかん・・・と思った一冊。

  • 直木賞受賞作。

    多田と行天・・・性格が正反対のふたりが主人公。
    多田は、何においても楽に生きようとしない男。
    学生時代に行天の指を切断させてしまったのも、自分のせいだと思い込むし、
    離婚してしまったのも、自分のせいだと思い込む。
    行天は逆に、なんでも楽に考えて生きている男。
    そんな二人が営んでいる便利屋が舞台。

    話の主体は、
    『幸福の再生』についてなんだよね。
    最後の章で、全部が紐解けました。
    一度切断されて縫い合わせてつながった、神経もかよわない冷たい行天の指を見て、
    多田は、いろんなことを考えます。
    一度自分から離れたもの・切り離したものをくっつけた気持ちを。
    行天はどうやって、その冷たい指を抱えているのかって。
    人生やり直しなんてきかないんだって。

    だけど、行天は多田に指を触らせて、
    「傷はふさがっている。ほかの指よりは冷たいけど、
    こすればじきに温もってくる。元通りにはならなくても、修復できる。」
    と言う。

    全てが元通りの生活にならなくても、幸福を感じることはできるし、修復もできるってこと。

    それが『幸福の再生』なんだって。
    最後にわかったとき、
    全ての章の話の筋道が明瞭に。
    それが言いたかったんだね。


    ほのぼのしたお話でした。

  • おもしろかった!続きも読みたい!

  • 先に映画を観ていたけど、文句なしに面白かった。
    映画も小説もどちらも良作。
    多田と行天の距離感がつかず離れず、微笑ましい。
    なんかいいなあ、って口元がゆるんじゃうような。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「つかず離れず、微笑ましい。」
      三浦しをんって、この微妙さ加減が上手いね!
      「つかず離れず、微笑ましい。」
      三浦しをんって、この微妙さ加減が上手いね!
      2013/08/03
  • もっと長く深く読みたかったかな。
    おもしろかったけれど全体的に物足りない感じ。

  • 町田?
    人生のパートナーがいなくても、こういうパートナーがいれば孤独から救われるのかなぁ。
    主人公とその高校時代のクラスメートの掛け合いが面白い。

    やっぱりまほろ市は町田市だと思う。

  • 舞台となっている町田市に住んでいたせいか、景色がすぐに浮かんできて、あののんびりとしてでも便利な街を分かってるな~と思えた。
    確かに駅裏におかしな雰囲気の場所があった。・・・やっぱりそっち系だったか。

    多田も行天ものんびりしていて、でも切羽詰まっている。
    最初から醸し出すふたりの変なオーラの正体が徐々に分かってきて、重いんだけどすらすらと読めた。
    映画もあるので見てみようとおもう。これは映像化しやすかったんじゃないかな?読んでるときに思い浮かんでたものは、映画みたいなものだったし。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「町田市に住んでいたせいか」
      そうなんだぁー「まほろ」の「ま」は、「町田」の「ま」だった訳ですね、、、出身の知り合いは居るけど行ったコトない...
      「町田市に住んでいたせいか」
      そうなんだぁー「まほろ」の「ま」は、「町田」の「ま」だった訳ですね、、、出身の知り合いは居るけど行ったコトないなぁ~
      2013/01/15
全1147件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

まほろ駅前多田便利軒のその他の作品

三浦しをんの作品

ツイートする