まほろ駅前多田便利軒

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 5831
レビュー : 1147
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163246703

感想・レビュー・書評

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  • 友人が「これは地元のM市をモデルにした話だから」と言って
    貸してくれた。

    M市は、私が幼稚園から高校卒業までいたところ。

    方向音痴の私でも、市内は町の単位まで名前を覚えていて、
    作品の中で微妙に名前が変わっていても、
    すぐにどこのことを言っているかわかる。

    かつていた市のすべての町名が分かるわけではないけれど、
    一呼吸置いて、そうか・・・とニンマリしてしまうような感じだ。

    どこにでもありそうな便利屋のちょっと翳のある店主と
    ふらっと現れたかなり変わり者の元同級生が主人公。

    主人公たちが卒業した「まほろ高校」は、
    どうも私の母校をモデルにしているらしい。

    人称は三人称で、便利屋店主の視点で語られる。

    脇を固める人物たちも、変人揃い。

    私の周りにはこんな人たちにはいないと思うのだが・・・。

    でも、妙にリアリティーが感じられる。

    変な人たちだと油断していると、たまに、深いことを言ったりする。

    帯にも使われている結びの言葉が、私は、結構好きだ。

    「今度こそ多田は、はっきりと言うことができる。
    幸福は再生する、と。
    形を変え、さまざまな姿で、
    それを求めるひとたちのところへ何度でも、
    そっと訪れてくるのだ。」

    いろいろあったけれども、
    それでも生きていけるという
    静かな宣言に思えるから。

  • ぐだぐだしてるかんじが好きだった
    面白い(^-^)

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ぐだぐだしてるかんじが」
      本人の心の底とは別みたいで、何だか少し悲しかった。
      行天は、あのままだったら、きっと早死にするだろうなぁ~
      近々...
      「ぐだぐだしてるかんじが」
      本人の心の底とは別みたいで、何だか少し悲しかった。
      行天は、あのままだったら、きっと早死にするだろうなぁ~
      近々「番外地」読みます。
      2012/12/25
  • 実はすごく重いけど、
    やたらと楽しく読める。

    「与えられなかったものを、
     今度はちゃんと望んだ形で、
     おまえは新しくだれかに与えることができるんだ。」

    負の連鎖の断ち切り方を見つけた。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「負の連鎖の断ち切り方」
      ナルホド、、、
      「負の連鎖の断ち切り方」
      ナルホド、、、
      2014/05/15
  • 脱力系男子2人の話。便利屋の話。組とギリギリまで関わる話。警察と関わる話。バツイチを経験したオジサン2人が苦悩する話。

    でも、最終的に多田と行天が過ごした一年が楽しかったと多田が思う話。

  • 相当面白かったと思う。
    知人に紹介されて読んだ。映画やドラマは見ていない。この作者も初。

    読みやすいのでどんどん読める。映像をイメージできてコミック的だと評価してる人が多いのも頷ける。

    参考になったり共感できるわけでは必ずしもないが、
    人とは違う価値観、生き方を強烈に感じることが出来た。
    こういう生き方もある。なんかちょっと今の自分の生き方
    と比べてみて、肩が軽くなった、軽くしてもらったなと。

    映像や続編にも手を出そうと思いました。

  • 三浦しをんのエッセイは愛してるけど、小説は苦手…と敬遠していたものの、この作品の映画もドラマも大好きで大好きで、今頃原作に手を伸ばしました。

    萌えがふんだんに詰まっていて幸せですが、ストーリー自体はさらっと読んでしまうことも出来る。けど、立ち止まって覗きこんだらすごく深くて、最終章は何度読んでもため息が出ました。
    行天の、今まで何度も言われただろうけど、俺も言うよっていう言葉に当たり前に込められた優しさに、ほろり…。
    救われてほしい、けど救われてほしくない、その狭間から一人では抜け出せないであろうことが切ない。

  • 先に映画を観ていたけど、文句なしに面白かった。
    映画も小説もどちらも良作。
    多田と行天の距離感がつかず離れず、微笑ましい。
    なんかいいなあ、って口元がゆるんじゃうような。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「つかず離れず、微笑ましい。」
      三浦しをんって、この微妙さ加減が上手いね!
      「つかず離れず、微笑ましい。」
      三浦しをんって、この微妙さ加減が上手いね!
      2013/08/03
  • 横浜の崎陽軒だとか国道16号だとか、細かい実在描写でモデル市丸分かり(笑)
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/8198656.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「モデル市丸分かり(笑)」
      ふ~ん、判る方には判るんだ、、、
      ブクログのレビューで知りましたが、読む前は北海道の話だと思ってました、読んでる...
      「モデル市丸分かり(笑)」
      ふ~ん、判る方には判るんだ、、、
      ブクログのレビューで知りましたが、読む前は北海道の話だと思ってました、読んでる最中は、どの辺かなぁ、それとも全く架空の場所かな?と想像していましたよ。それはそれで楽しかったです。。。
      2013/04/25
  • やっと。

  • 本を読み終えた後に、続編が読みたい!と思った。
    綺麗に終わってはいるんだけれどこの二人をもう少し見ていたいというか・・・
    ふたりの不器用な友情(ではないとおもうけど)が微笑ましいw
    そして続編あったんですねー笑
    さっそく本屋さんに買いにいこうかな。

著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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