町長選挙

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 3298
レビュー : 705
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163247809

作品紹介・あらすじ

伊良部、離島に赴任する。そこは町長選挙の真っ最中で…。「物事、死人が出なきゃ成功なのだ」直木賞受賞作『空中ブランコ』から2年。トンデモ精神科医の暴走ぶり健在。

感想・レビュー・書評

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  • ホリエモン、ナベツネがあからさまなパロディで登場。
    伊良部先生の患者になった彼らが大騒ぎ。看護師のマユミさんは今作も大活躍。

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    231ページ、無責任な伊良部先生が言い放った、「物事、死人が出なきゃ成功なのだ」というセリフ。
    選挙で対立する二人の候補両方に良い顔をした結果、どんどん話がこじれていくときの伊良部先生はどうしようもないくらいに適当で最高だった。
    でも本当に最高だったのは『カリスマ稼業』でバンドでの姿を披露したマユミさんで、容赦ない詩を書き、ステージで暴れる彼女はぶっ飛んでいた。マユミさんが主人公の話を読みたい。そう思った。

  • トンデモ精神科医、伊良部シリーズ第3弾。
    今回のお話の舞台は町長選で分裂する島。
    その町に東京から赴任した公務員の若者は二分する町民の板ばさみとなり疲れ果てる。
    そこへやって来たのが伊良部。
    伊良部は何も考えずにどちらの陣営にも首をつっこみ、それを傍で見る若者はあきれ果てるが・・・。

    何だかんだ言って結局おさまるところに話がおさまってしまう。
    主人公の伊良部はオボッチャマの精神科医。
    治療と言えば特大な注射を打つだけだし、患者の症状を面白がってハチャメチャやらかす。
    トンデモナイ変人ヤブ医者だ!
    と最初は思ってたけど、結局患者が治るんだから実は名医なのかも・・・。

    今回他の3話は全て実在の人物をモデルにしています。
    大手新聞社の会長で、野球チームのオーナー、「ナベマン」
    IT企業「ライブファスト」の社長、「アンポンマン」
    宝塚出身のカリスマ女優、「白木カオル」
    と言えば自然にある人物が浮かぶ・・・。
    その本人を思い浮かべながら読むとまた違う楽しさがありました。
    また今回も看護婦のマユミさんがかっこよかった。
    何も考えずに頭をカラッポにして楽しめる本です。

  • 誰をモデルにしているかが即わかる。
    いつのまにか、バカか実は頭が良いのかわからない、甘やかされたボンボンである伊良部医師のファンになりました。
    過去の作品も読みたい。

  • ナベツネ、ホリエモン、黒木瞳…
    明らかにモデルがいる題材の短編3編と、
    離島の町長選挙を題材にした表題作。

    ナベツネやホリエモンの騒動を知らない世代が読んだら、なんのこっちゃって感じだろうけど、こういう世の中の事象を面白がれる作者は素晴らしいなぁ。
    四篇通じて、伊良部医師のスタンスは崩れることなくて楽しい。

    伊良部はまともに診察しないのに、読んでると、不思議と自分の悩みもくだらなく思えるんだよなぁ。
    誰かに人生を侵食されることなく、心を蝕まれることなく生きていきたいものだなぁ。

  • 伊良部医師シリーズ第3弾
    あまり面白くなくなってきた

  • 3編はパロディ。上手く料理し展開しているが、オチは淡白な気もしますね。残る表題作は設定・展開とも強引なんじゃないかなぁ。特に引きこもらせたところ…。

  • 精神科医 伊良部医師シリーズの第3弾。

    前半3つの短編は、その時代の有名人(ナ○ツネとかホリ○モン)を風刺した内容で、「こんなことかいていいの!?」と思うほどの内容。

    タイトルにもなっている最後の「町長選挙」は無茶苦茶な賄賂合戦などの法律違反満載で、その渦に巻き込まれた青年と伊良部の掛け合いが面白い。

    でも納得のフィナーレには、作者に感服しました。

    それにしてもマユミ姉、憧れるゎ~。

  • 精神科医の伊良部先生のぶっとんだお話。この先生、名医なのか、迷医なのか。ナベツナ、もといナベミツが登場。ホリエモンに似たIT長者も登場。女優は黒木瞳かな?なんでもござれダ。

  • 66:今回妙に患者さんたちがリアルでした……。

  • 今回は、患者にモデルとなる人物がいるんだろうなという感じで、想像しやすくて面白かったです。伊良部先生の暴走っぷりもパワーアップしていたし。
    そしてマユミちゃん・・・やっぱり好きだわ(笑)。ツンデレじゃなくてクーデレ?それも少し違う気がするけれど、意外と優しいのよね。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2019年 『ヴァラエティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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