澪つくし

  • 文藝春秋 (2006年5月9日発売)
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感想 : 13
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  • 本 ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163248806

感想・レビュー・書評

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  • あの世とこの世が交差する
    異世界、、、
    大好きな題材!とワクワクして手に取りました

    結果思ってたのと違い、、
    どれも中途半端で、少しも怖くないし、ゾワゾワもなし
    無理矢理最後まで読んだ

    恒川光太郎さんの本が無性に読みたくなりました

  • ちょっと怖い

  • 最後の二編は何とも言えない気持ちになった 好きな話しが多いのも良かった作品

  • 帯には「ホラー短編集。今夜はもう眠れない!」とあったが「ホラー」ではない。

    心が切なくなる寂しい不思議

  • 古よりその土地に伝わる因習や伝統、言い伝え。それを人が踏みにじった時、恐ろしい結末が訪れる…。

    生者と死者。あちらとこちら。その境界線なんて実はすごく曖昧なものなのかもしれない。雨の日に読みたくなるような、妙な哀しさと妖しい湿気のある短編集。

    ・かっぱタクシー
    ・三途BAR
    ・ジェリーフィッシュ・つむじ風
    ・石室
    ・彼岸橋
    ・雨女
    ・澪つくし

  • 銚子などを舞台とした作品です。

  • すごい湿気。民俗学の要素を下敷きにした不気味な物語たち。

  • 2010/01/04

  • ホラー短編集。じんわりしんみりとしたテイストのものばかりで、派手じゃないけどどれもがぞくっとさせてくれる。というよりもその地味な雰囲気が個人的には大好き。
    お気に入りは「彼岸橋」。一番怖かった作品。何が怖いかって……やっぱり人間なんじゃないの? と。もちろんあの人もそうだけれど、諸悪の根源は村の風習ですね。「トメ」とそうでない人とを区別してしまうのは、残酷なことだよなあ。

  • 今はちょうど旧盆の時期。
    田舎育ちの私にはこっちの方がしっくりくる。

    そんな時期に読むのが、ぴったりな作品集。

    ひやり。
    と背筋に寒いものが走るけど
    絶叫するほどではなくて(私はこっちのがよっぽど怖いと思う)
    鳥肌をたてた後で、何故かするりと受け容れてしまうそんな感覚。

    日本人ならでは、なのかもしれない。

    ほんのちょっと昔、私たちの周りにはそこここに
    あの世とこの世とをつなぐ穴が在った。
    何かの弾みにすい、っと渡ってしまうくらい曖昧な境界線で。

    今、私たちの周りにぼこり、と口を開けているのは
    もっとずっと悪魔的なものだ。
    もっと破壊的で、乱暴な恐怖。

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著者プロフィール

明野照葉

東京都生まれ。一九九八年、「雨女」で第三十七回オール讀物推理小説新人賞を受賞。二〇〇〇年、『輪廻RINKAI』で第七回松本清張賞を受賞、一躍、注目を集める。ホラーやサスペンスタッチの作品を得意とし、女性の心理を描いた独自の作風はファンを魅了してやまない。『汝の名』『骨肉』『聖域』『冷ややかな肌』『廃墟のとき』『禁断』『その妻』『チャコズガーデン』(以上中公文庫)、『女神』『さえずる舌』『愛しいひと』『家族トランプ』『東京ヴィレッジ』『そっと覗いてみてごらん』など著作多数。

「2020年 『新装版 汝の名』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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