江戸は燃えているか

  • 文藝春秋 (2006年7月11日発売)
3.88
  • (3)
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 19
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

本 ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784163250809

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 歴史のすべてが理路整然と説明されるものではない。過去は時代の気分、雰囲気、あとから考えればどう考えてもおかしいだろうと思うような出来事、不思議な成り行き、そうしたものの集大成でもある。先の見えない歴史の転換点においてはまさにその傾向が強く、論理も何もない孝明天皇の夷狄嫌いや清河八郎の口八丁が正論を抑え、歴史を回転させもするのだ。この本はそうした教科書では「説明」されない時代の雰囲気、狂気を、しかし、よく整理された形で見せつけてくれる。

  • なんかの書評で見て読んだのだけど、かなり面白かった。赤報隊について、王政復古についてなど。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

野口武彦(のぐち・たけひこ)
1937年東京生まれ。文芸評論家。早稲田大学第一文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻。1973年、『谷崎潤一郎論』(中央公論社)で亀井勝一郎賞、1980年、『江戸の歴史家─歴史という名の毒』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞受賞。1986年、『「源氏物語」を江戸から読む』(講談社学術文庫)で芸術選奨文部大臣賞、1992年、『江戸の兵学思想』(中公文庫)で和辻哲郎文化賞、2003年、『幕末気分』(講談社文庫)で読売文学賞、2021年に兵庫県文化賞を受賞。著書多数。最近の作品に『元禄六花撰』『元禄五芒星』(いずれも講談社)などがある。


「2022年 『開化奇譚集 明治伏魔殿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野口武彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×