本朝金瓶梅

  • 文藝春秋 (2006年7月28日発売)
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感想 : 29
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  • 本 ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163251301

感想・レビュー・書評

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  • 古典もそこそこ嫌いじゃなくて、エロもダメじゃないヒトに。
    内容は赤裸々であっけらかん、時にドロドロ。
    短いエピソードばかりなので、ちゃっちゃと読めます。

  • 時代は江戸、大層好きものな男と女の話。
    少しアホ臭くてくすりと笑える。

    しかし本妻と妾2人が同じ屋根の下にいるのは如何なものか。
    何も起こらない方が不思議だよな。

  • 「金瓶梅」とは中国明朝の好色小説。
    いろいろ曰くつきだが、それを本朝江戸の物語に仕立て上げた物語。
    主人公の蔵前札差の西門屋慶左衛門は大変なお大尽のうえに誰もが振り返る色男。
    妾を囲いながら吉原へ通い、なおいい女はいないかと探す日々の中で、人妻のおきんと出会う。
    えげつない性描写や夫や恋敵殺しも出てきて好みの分かれるところかもしれないが、おきんなど性悪ながら憎めない女に描かれて全体的にあっけらかんとした印象。個人的にはなかなか面白く読んだ。

  • これ表紙に騙されて読むと痛い目を見る。
    西鶴の「好色一代女」みたいな雰囲気で、まぁなんというか……。うん、救われないお話かなぁ。面白いとか楽しいとかそういう感じで読む本ではないということだけはわかった。

  • この主人公の男、後ろから、いい加減にしろってひっぱたきたくなるけど、おきんもなんかすごい性格で、この二人はこれでいいのかもしれないけど、回りのまともな人たちは嫌になるだろうなぁ。

  • ケラケラ笑ってられるあさっさりしたエロ本?ってところかな。
    人を殺しててもあっさりしてる。
    とにかく、初めてちゃんと読んだ林真理子作品でした。

  • 「金瓶梅」って中国では有名な官能小説だったことを、知り合いに指摘されるまで気付かなかった・・・
    ブックカバーもせずに、堂々と電車で読んでしまいましたよ。無知って怖い。

    官能小説にしては性描写が官能的ではなく、数十ページで飽きて挫折した。時代ものエッセイ。官能活劇。
    この小説にはピンとこなかったが、中国の金瓶梅には興味を持ったので、ヨシとしよう。

  • 何で林真理子さんがこの本書いたのかな?結末には驚きました。えっ!

  • 図書館にて。
    久々の林真理子だったけど、ただのエロ小説…。電車で読むの恥ずかしくて全部読めなかった。
    こういう本は嫌いじゃないんだけど、どうしてこの人が書くんだろう?しかも結構えぐい内容をけろっと書いてる。内容があんまりないような…。人気みたいで続編が2冊も出てるのも不思議。つまんなかった。

  • 2010/09/02 もともとは本家の方を読まないとと思ったのだった。人を殺したりまでするが、文中繰り返されるほどだれも悪人に見えてこない。不思議。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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