行方不明者

著者 :
  • 文藝春秋
3.06
  • (3)
  • (13)
  • (41)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 134
感想 : 29
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163251509

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 毎回書くんだけど、「いつもの」折原ワールド。

    一家四人失踪事件を追う女性ルポライター、電車で痴漢冤罪を掛けられた女装男を追って通り魔事件に遭遇する男の記録がクロスオーバーし、誰かわからない記述も紛れながら、事件の真相が明らかになってくる。
    残り僅かになってきても、真相がよく分からない複雑な構造のミステリ。騙されるというつもりではなく、張り巡らされた伏線を楽しむように読むとよいのでは。
    よく分からない部分があるのは、そういうものだと思って気楽に読むべき。ふに落ちない点はいつもあるんだけどね。

  • ニュースで聞いた覚えのある、現実の一家失踪事件をモチーフに書かれた作品だったので、作者がどのように推理し、どのような結末をつけるのか、とても興味深く読むことができた。

  • ものっすごい話がごちゃごちゃして、最後の方まで何を読んでるのかわからんかった。
    時系列を掴むのが難しい。
    伏線なのか…なんか色々散りばめられすぎてわたしには難しかった。

  • なんか…よく分からなかった。途中までは面白かったけど、最後は見失った感じ。

  • 夢中になって読み進めたけど、この作者のパターンがわかりつつあり既視感が否めない。ラストにあまり驚きはなかった。女装の人のことを一方的に知ってたというのは何だったんだろう?

  • 滝沢一家4人が突然雲隠れしてしまう.朝ごはんがそのまま残った状態で隆太郎美恵子夫妻,娘の夏美,隆太郎の母のよし子はどこへ消えたのか.ルポライターの五十嵐みどりが取材を始める.この失踪事件と通り魔が同時進行で記述されるので,当初は繋がりが良く見えなかった.隆太郎の弟昭次と妹の長谷川房江からみどりは情報を得るが真相はつかめない.通り魔事件は僕が犯人と目星を付けた人物を特定したが,犯行時に妙な形で逆に犯人にされそうになる.最終的にはかなりドラマチックな展開があるが,何かすっきりしない読後感が残った.

  • よくわからないまま終わった
    滝沢家一家失踪事件を追う五十嵐みどり
    連続通り魔を追う僕

    271104

  • 最後がよくわからなかったけど、こちらの読解力の問題だと思うのでいつか読み直してみたいです。

  • 滝沢家4人失踪事件。滝沢よし子、龍太郎、恵美子夫婦、娘・夏美。一夜にして消えた家族。事件を取材する五十嵐ひとみ。龍太郎の弟・昭次、妹・房代への取材。恵美子の上司とのふ、よし子の新興宗教への寄進、学生時代の夏美の妊娠。5年前に起きた吉沢家一家4人殺害事件との関連。
    「僕」が電車で痴漢扱いされた女装の男。彼を尾行し彼の家にいさ女に興味を持ち尾行を始める。彼女が起こす連続通り魔事件。滝沢家近くの沼で発見された遺体。吉沢家の被害者の血の付いた包丁の発見。通り魔事件の身元不明の男性の被害者。

  • ん⁈
    もう一度最初から。
    あぁ、なるほど。
    でも滝沢とか、吉沢とか、男なのか、女なのか、理解しづらくていまいち。
    滝沢家の失踪も無理やり感。
    登場人物に惹かれる人がいなかった。

全29件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

折原一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×