天才たちの値段

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163252506

感想・レビュー・書評

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  • ■天才たちの値段
    ■紙の上の島
    ■早朝ねはん
    ■論点はフェルメール
    ■遺言の色
    の5編

    各編挿絵が欲しいと思いつつ、いやこれは挿絵描けないよなぁと思ったりしました。叙述に寄り添って想像することが醍醐味だと心得ます
    “レンブラントの闇より深く、ムンクの叫びより激しく”なんて表現、素敵すぎませんか。
    かえでの手紙が本当に美しい文章で、いつか参考にしたい真似したい、と思うなど。




    門井慶喜さんの著書をベタですが『銀河鉄道の父』で興味を持ち、他の歴史小説なるものを読み漁っています。本書が作者にとっての初めての歴史小説『シュンスケ!』よりも前に手がけた小説で、そもそもこっち方面?というか西洋美術に強い人なんだなぁと何だか納得した気持ちがあります

    三作目まで出ているので、短編5つというイメージで読み始めたが、終わってみると1冊で最初と最後までまとまりがあった。思ってたより。
    三作目を手に取ったことから一作目の本書、次に二作目を読んでいます

    文庫本の解説読んで知りましたが、本書が作者の単行本第一冊なんですね。
    作者の根幹を見た気がします

  • 文章が好き。それぞれの推理も面白い。神永くんと佐々木先生の関係が…ですが。

  • 面白くて。

  • 初めましての門井慶喜さん。図書館で本棚を眺めていたところ『注文の多い美術館 美術探偵神永美有』という本に目が止まりまして、興味を惹かれたのでちょっと検索してみたところ、シリーズものの3作目とのこと。ちょうど1作目となるこの本もその場にあったので、まずはこちらを借りてみました。ちなみにこちらが門井さん初の単行本のようです。

    美術品の真贋をなんと舌で見分ける…本物ならば甘みを覚える、という美術コンサルタント・神永美有と、短大の美術講師・佐々木昭友のコンビが挑む美術ミステリで、5編からなる連作短編集です。神永が主人公かと思いきや、語り手は佐々木でした。

    ボッティチェッリ、古地図、涅槃図、フェルメール、エミールガレとルネラリック…と扱われる美術品もバラエティに富んでいて、うんちくや考察などもおもしろいんですが、う〜ん、なんでだろう…いまいち没入できませんでした。せっかくの「真贋を舌で見分ける」設定もあまり活かされてなかったような気がします。

    でも続きがあるので、お目当ての3作目まではぜひ読んでみようと思います。

  • 美術探偵 神永美有シリーズ

    真贋を味覚で見極める 神永美有と短大美術教師 佐々木昭友のコンビ美術ミステリー連作短編集

    冒頭の『天才たちの値段』で度肝を抜く絵画鑑定舌?を披露した神永、その後コンサルタントとして掛軸、古地図ほかユニークなエピソードが続きます

    ホームズ役の神永がワトソン役の佐々木に花を持たせ、ふたり付かず離れずフラットな距離感が心地の良い作品です

  • がっかりかな。
    人物描写、人物背景が漫画のよう。

  • 最後の話が、、

  • 僕にはちょっと専門過ぎたか。

    崇高なミステリー作品だと思う。

  • 商売は夢うつつでやるのが面白い。父の遺訓です
    天才を肴にして飲む酒ほど世に高級な酒は無い。それにはどんな値段もつけられないのだ
    早朝ねはん:139ページ 埼玉県三郷市早稲田1丁目にある大刹、石峯寺において平成の大改修と呼ばれる回収事業がスタートした

  • 美術がらみの謎解きで面白かった。

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著者プロフィール

1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年、第42回オール讀物推理小説新人賞を「キッドナッパーズ」で受賞しデビュー。15年に『東京帝大叡古教授』が第153回直木賞候補、16年に『家康、江戸を建てる』が第155回直木賞候補となる。16年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、同年に咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。18年に『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。近著に『ロミオとジュリエットと三人の魔女』『信長、鉄砲で君臨する』『江戸一新』などがある。

「2023年 『どうした、家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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