道連れ彦輔

  • 文藝春秋 (2006年11月30日発売)
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  • 本 ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163254302

感想・レビュー・書評

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  • 道連れ彦輔シリーズ1巻、次巻「伴天連の呪い」が有ります(捜索中)。御家人の三男坊鹿角彦輔を主人公とする時代連作短編小説。旅の道連れ引き請け仕事を見つけてくる藤八は剣術道場の先輩小人目付の神宮迅一郎の手下で時々探索の手伝いしていたが生活の糧の為、有る時あだ討ちの付き添いを引き受けるが、簡単な仕事の割りに高額な報酬が……。同じく浪人の富永隼人、蹴鞠上手のけちな金貸し・鞠婆、長屋で食事の賄を引き受けるかなめは、扇師の仕事で生活をすると言う個性豊かな面々で、意外と会話・展開が面白く逢坂さんの時代劇も良し。

  • 逢坂の時代小説はつまらないのかと思ったら、これは面白かった。

    主人公が怠け者で適当で、更に剣は強くも弱くもない。負けそうな相手には口でなんとか勝負にならないようにするなど、とても現実味あって楽しい。短編だがそれぞれ登場人物に繋がりがあり、1冊で1つのストーリーと言っても良い。

  • 婦女子の外出に用心棒として付き添う〜徒士目付の三男・鹿角彦輔は湯島の長屋に住まい,隣の女性の賄いと,父の配下・小者目付の神宮迅一郎の手下・藤八から回されてくる手間仕事で金を稼いでいる。泥酔した武士に絡まれ,突き飛ばして逃げると頭を打って死亡したことから,仇呼ばわれされ,無免許の妻女の助太刀・浪人・富永隼人に後れをとりそうになる。金貸しの鞠婆と借金の取り立てに行っても,賭場に出入りする御家人に灸を据えに行くときも何故が隼人が姿を現す。富永自身も堅きとされる身であり,付け狙っていたのは,駆け落ちを諦めた当の女性であった〜すべて,めでたし・めでたしで終わっている。続きが出るだろうけど,キャラが立っているのは,彦輔と隼人・鞠婆くらいで,その他はキャラが確立されていない。これからかな?

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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