どれくらいの愛情

  • 文藝春秋 (2006年11月15日発売)
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本 ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784163254609

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず、この人の小説はずっしりくる。

  • 自分の片割れについての話。
    どれくらいの愛情の最後の会話文と、
    ダーウィンの法則の「もう俺たちの力でどうにかなる場面はすぎてしまった。俺にはお前だったけど、お前にはきっと俺じゃなかったんだな。」という台詞が胸に刺さった。
    見つけられないかもしれないし、いないかもしれないけど、私は片割れを諦めず見つけたいと思う。

  • 真実の絶望こそが、人間に真実の愛を与える
    人間は誰かに幸せにしてもらうことも、自分だけが幸せになることもできないのだろう。人間にできるのは、おそらく誰かを幸せにすることだけなのだ。

  • ねぇ、距離や時間って恋愛にとって障害なのかな?

  • 「20年後の私へ」の安西さんが素敵。一度は不幸な結婚をしてしまった岬ではあるが、こんなよい人に想われていて幸せである。4話とも、面白かった。結婚って、自分が幸せにしてもらうものではなく、相手を幸せにしたいっていう気持ちから、するものなのだ。

  • 福岡出身の為地名や場所、博多弁に親しみが湧き楽しく拝読した。愛というものを色々な角度から考えさせられ読み応えもあり考えさせられた。歪んだ愛もまた愛なのだと気付かせてくれた作品。

  • 最後は感動しました

  • 表題作がいちばん重くて読みづらかった。
    男女の、心と体の話。
    夫婦であっても
    唯一無二の相手に出会ってしまうこと。
    その時の葛藤とか。
    体に正直なのか、心に正直なのか、イコールなのか。
    男女は深い。

  • 234頁より

    間違わないようにしよう

    自分にとって何が大切で、何が大切ではないか

    最後の最後は、自分の魂の声に従って

    自分で決めるしかない

  • 文章の美しさはあれど、わたしは略奪愛を肯定する気には決してならないし、この人の考える女性像というか「女性とはこうあるべき」みたいなのが透けて見えて、このひとの本を読む人はどういうひとなのだろうって逆に気になるかんじ。

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著者プロフィール

白石 一文(しらいし・かずふみ):1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋勤務を経て、2000年『一瞬の光』でデビュー。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で第22回山本周五郎賞、10年『ほかならぬ人へ』で第一四二回直木賞を受賞。著書に『不自由な心』『すぐそばの彼方』『僕のなかの壊れていない部分』『草にすわる』『どれくらいの愛情』『この世の全部を敵に回して』『翼』『火口のふたり』『記憶の渚にて』『光のない海』『一億円のさようなら』『プラスチックの祈り』『ファウンテンブルーの魔人たち』『我が産声を聞きに』『道』『松雪先生は空を飛んだ』『投身』『かさなりあう人へ』『Timer 世界の秘密と光の見つけ方』等多数。

「2024年 『代替伴侶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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