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本 ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784163254708
感想・レビュー・書評
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想像していた物語とは大きく違っていたけれども、最後まで飽きずに読み終えた。
時は流れてもその土地に受け継がれていく記憶、のようなものは確かにあるものなんだと、納得したというか、腑に落ちたというか・・・。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思っていた内容と違って戸惑いながら読みました
文章と方言が少し読みづらかったです -
2021.01.22 図書館
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【新着図書ピックアップ!】青来有一著『爆心』は短篇集です。伊藤整文学賞と谷崎潤一郎賞をダブル受賞しました。各作品のタイトルは「釘」、「石」、「虫」、「蜜」、「貝」、「鳥」ですが、内容は、その文字数より重いかも。
[Newly Book!]“Bakushin (Ground Zero, Nagasaki)” by Yuichi Seirai is a collection of six stories. In Nagasaki, every character of these pieces scratches along locking its atomic bomb experience and Catholic faith. “Bakushin” is a winner of the Ito Sei Literary Prize and the Tanizaki Jun’ichiro Prize. -
桜庭一樹氏の読書日記で気になっていた著書。長崎の原爆、爆心地が背景になっているけれど、原爆そのものではなく、遺族や後世の抱えた暗翳を中心に描かれており、諸所にエロスやユーモラスも含まれ、非常に読み易い短篇集になっている。
『釘』『石』『虫』『蜜』『貝』『鳥』の六篇ともに、共通するのは、「長崎の原爆」「信仰心の深いキリシタン」「精神的な病」。涙が流れるような内容ではないけれど、どれも記憶に残る印象的なストーリーで、それぞれのバランスが絶妙。最終話の『鳥』は、家族とはなんなんだろうと居た堪れない気持ちになり、とても感慨深かった。
何故、キリスト教信徒の多い長崎に原爆が落とされたのだろうか。神様なんているのだろうか。祈りは神様の元に届かなかったのだろうか。原爆によって戦争は収束したけれど、爆心地で生き延びた人々やその遺族は、一見平和が訪れたように見えても、永遠に真の安らぎというものは得られないのかもしれない。 -
読み助2013年6月3日(月)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2013/06/post-1ae7.html
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桜庭一樹読書日記より。桜庭さんが書いてなかったら手に取らなかっただろうな。
長崎の爆心地(ほんとうの爆心は空中だ)近く、でも現代の話。短編集。思い出したり、思い出せなかったり、生まれる前のことだったりする原爆のことが、どこかに影を落とすというか、途切れないというか。そんなにあからさまに原爆の話じゃないのもあるけど、なんかおもりみたいなものを感じる。
そしてカトリックが重要なんだな。あの日あのときの空に神様はいなかったのか。 -
この人の文章、好きだなぁ。静かで、でも力がある。方言の使い方もいい。
青来有一の作品





