蝶か蛾か

著者 :
  • 文藝春秋
3.15
  • (1)
  • (7)
  • (23)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 49
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163256009

作品紹介・あらすじ

どこへ行くのか、猿飛満々子。まずはキャベツ畑でオシッコ…。無重力なこころの放浪記。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 芥川賞作家、大道珠貴さん「蝶か蛾か」、2006.12発行。蝶は羽を立てて止まり、蛾は羽を寝かせて止まりますね。蝶々は眠るときは葉っぱの裏で眠り、雨の日も裏側で雨宿りしてるそうです。さて、作品ですが、頭が少し弱い(ときどき、ばかになってしまう。でも病院に入院するほどでもない)猿飛満々子(ままこ)47歳を主人公とした物語です。昼間、隣の家のキャベツ畑でおしっこして、アリたちにおしっこひっかけるのを楽しみにしています。子供はお寺に嫁に行った娘と男が好きな大学院生の息子です。なんとなく読み進め、読後、意味不明な小説だということがわかりましたw。
     不思議なヒトと不思議な世界を描く大道珠貴さん、今回は猿飛満々子(ままこ)、47歳が主人公です。「蝶か蛾か」、2006.12発行、再読。季節の移り変わりに沿った連作7話。主要登場人物は、母親のオババ(風子)、子供のミツバとノビル、隣に住んでる友達のヨシコさん、癌を患い健康病の友達ナオミさん。ヨシコさんのキャベツ畑は満々子が蟻におしっこをかける場所ですw。大道珠貴さんの作品はストーリー云々より、人間の心理描写が素晴らしいと思っています。

  • バカと天才は紙一重なんだな。

  • 満々子は40代くらいでミツバとノビルという2人の立派な子供がいて
    満々子の母であるオババはまだまだ元気で、
    満々子はちょっと脳みそ足りない系の人。

    どうってことなく始まってどうってことなく終わった。
    それ以上に言うことは、ない(何

    あんまり、しょっぱいドライブとはまったく違う系のぶっ飛んだ話で意外だた。
    はずれ、って感じ)^o^(

  • 満々子さんの、死に対しても自由な、なにものにも捕われない生きかたがすがすがしく、好ましいです。文章表現はごくシンプルなことばしか使われていないのだけれど、四季独特の自然の音や味や色なんかを堪能できるのがすごいです。満々子さんの軽い語り口は、蝶になってふわふわと飛びながら、それぞれの季節を味わっているような気分にさせてくれます。彼女は蝶でもあり蛾でもある、とおもいました。

  • 猿飛摩々子。読み終わったばかりのときは、せつなさで胸がいっぱいになってしまった。
    感想を整理できない。しばらくしてからまた読み返してみようと思う。
    本当のコメントはまたそのときに。

  • やばい。かなり、自由。満々子さん。
    ゆらゆら、感情の起伏そのままに、堂々と生きていく。
    ぶっとびすぎだけど、あたしとしては、アリです。

    語り口があたしのともだちの話し方と似てて、微笑ましかった。

  • ひそかに大道さんのファンになりつつある。堂々と生きてる感じが好き。

  • 汚いとか気持ち悪いとかの人間の嫌な感情を呼び起こすのに読んでしまう。

  • 産後の肥立ちが悪くちょっと普通でなくなってしまった中年期の女目線の物語。小説の世界だから、なんの衒いもなく語られる言葉、表現・・・現実なら「ピー」だろうと。何を感じて借りたのか・・・? 思い出せない・・・・ わたしの脳内も「ピー?」
    <11>

  • <font color="#666666"><table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:0;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163256008/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ec1.images-amazon.com/images/I/21ZJWSE80JL.jpg" border="0" alt="蝶か蛾か"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4163256008/yorimichikan-22" target="_blank"> 蝶か蛾か</a><br>大道 珠貴 (2006/12)<br>文藝春秋<br><br><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163256008/yorimichikan-22/ref=nosim/" target="_blank"> この商品の詳細を見る</a></td></tr></table>
    <blockquote><p><strong>ちょっと不思議な満々子さん。ワンピースのすそをひらひらさせてキャベツ畑で放尿したり、給食のおばさんになったり…。無重力なこころの放浪を描いた長篇小説。『別冊文芸春秋』連載を単行本化。</strong></p></blockquote>
    猿飛満々子(さるとびままこ)47歳。元は 母――とっくに70歳はいっているオババこと風子(かざこ)――の持ち物だった田舎の古家にいまは一人暮らし。お寺に嫁いだ娘・ミツバと大学院生の息子・ノビルの母でもある。
    こう書くとどこにでもいそうな普通のオバサンのようだが、そうではない。産後の肥立ちが悪かったせいで(と思っている)いささか頭のネジが緩み加減なのである。自分を縛らずにのびのびと生きている。かといって悩みや思うところがまるでないわけでもなく、その尺度が世間の尺度からほんのわずかずれているだけなのだ。その姿はいっそ伸びやかでうらやましいほどである。
    テロテロとした薄い衣の手触りのようなとりとめのなさが魅力の一冊である。</font>

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大道珠貴の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×