- 本 ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163256306
感想・レビュー・書評
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主人公の寛樹は中堅の商事会社につとめる四十代独身、親族や職場からの圧力もあり独身であることに引け目を感じている。彼は催眠療法のような「植物診断室」のセラピーに通い、本当の自分を取り戻そうとしている。そんな寛樹は離婚したばかりの幹子から子供の遊び相手になって欲しいという依頼を受け、母子との関わりを通して寛樹は・・・というお話です。
男性の生涯未婚率は上昇の一途をたどっています。そんな中、わたしたちは独身という生き方をどう捉えるのか、この作品を通して問いかけられているように感じました。
都議会議員が「結婚したらどうか」というヤジを飛ばした問題が少し前に話題になりましたが、世間には未だ「独身」という生き方について無自覚な偏見があります。
本作は2007年に芥川賞候補となりました。7年を経た現在でもこの作品の声は生きていて訴えつづけているのだ思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一人で暮らしていくことに疑問も不安もない男性が
離婚して働きながら子育てをしている知り合いの女性の
息子の相手をするようになって芽生えた気持ち。
植物の診断室で治療みたいなのを受けるのは
正直よくわからなかったんです。
でもなんだか大変だ。
男の子の子育ては本当にこじらせたら大人になってから大変だよね。。。。。
お父さん、お母さん、に縛られない関係。 -
1時間25分
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テーマの着眼点は面白いが、踏み込みが中途半端。肝心の植物診断師の書き込みが不十分なためぼやけた存在に。結局伝わってくるものが希薄で後日振り返った時に何書いてあった本だっけ?となる類。
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私には合わなかった。
よくわかんなかった。 -
シンプルに光と水と土があれば育っていける草花のように人間は強くはない。
ただ人それぞれはっきりした形は決まっていなくても、人として生きるために必要なものがあって、それを自分の力で見つけていくことが成長なのかな。
人生の散歩…いろんな発見をしていく小さな旅。
なんとなく哲学的なお話に思えました。 -
男性がうだうだしている話だった。
著者プロフィール
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