遠野伝説殺人事件

  • 文藝春秋 (2007年2月16日発売)
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感想 : 1
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  • 本 ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163256504

感想・レビュー・書評

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  • 西村の作品では、地方の文化の記述が薄いことがある。

    本書は、「遠野伝説」というだけあって、遠野地方の具体的な描写が多い。

    花巻からタクシーで遠野に向かう。
    早池峰山に登って高山植物を摘み取って胴乱に納める。
    早池峰神社の山門、参道のそばを登山道が伸びている。
    福泉寺
    遠野地方では、馬を飼っていた名残が曲がり家。
    人間が住む家と馬を飼う部分が90度曲げて作られる。
    馬と長者の娘の話。
    馬の皮を抱きしめていると、みるみる天に登っていった。
    豆腐とコンニャク。
    道の駅。
    カッパ淵。銅像、祠。

    これだけ記述があるのはめずらしい。

    話は、漢方薬を作るのに投じたお金がどこへ行ったか不明で、納得がいかないが、西村京太郎の興味の範囲外なのだろう。残念。

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著者プロフィール

一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。

「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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