帝都幻談 (下)

  • 文藝春秋 (2007年3月27日発売)
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本 ・本 (456ページ) / ISBN・EAN: 9784163257402

感想・レビュー・書評

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  • 世は天保の改革から安政に。まさに今放映中の大河ドラマの大地震時の水戸藩邸が妖怪対決のクライマックス。さすがに渋沢は出てきませんが。

  • 幕末の歴史であまり語られないけれど、安政年間には大地震が日本各地を襲っているんだよね。
    これもまた徳川幕府が倒れた原因の1つにもなっていると思うんだけど…。

    そんなわけで、安政の江戸地震を魔人加藤さんが引き起こしたってお話でした。
    水戸藩が隠し持ち、隠し祀っていたアテルイさんの干し首が重要な役割を果たしていたよ。

    まぁ、なんと言うか…。
    水戸学の権威だった藤田東湖さんが単に地震で圧死というよりは、加藤さんを倒すがために犠牲になったってほうが、水戸っぽとしてはよほど嬉しいかな。

    なんか尻つぼみな終わり方だったけど、こんなものか。
    うん。

    来年は亥年だし、今年は鹿島神宮にお参りに行っとこうかなぁ…。

    あと、水木しげるさんのイラストが、やたらと鼻息が荒いのがちょっと気になりました(苦笑)

  • なんか…
    突拍子もなく、人物が出てきちゃったり…
    「え?」ってカンジ…

    歴史に忠実ではあるけれど…
    う〜ん…無理があったかな?

  • 加藤好きだ!と思わず絶叫しながら読みふけりました。

  • ずっと以前に読んだ帝都幻談 上の下巻.と言っても舞台は1世代後になり,ストーリもほぼ独立したものになっているので,これだけ読んでも差し支えはない.上巻もそうだったが,水木しげるの独特な解釈によるイラストが秀逸 (特にハンカチの式神が可愛い) .それに引っ張られたか,本文中の魔人加藤も,少しドジな愛嬌があるように感じられた.話はいつも通りの大袈裟で派手々々のサイキックバトル.下敷きに採っているのは「稲生物怪録」で,これは足穂も採り上げている有名な物語なので,そのぶん頭をひねるようなところが少なく,SF時代劇エンタテインメントアクションとして楽しく読める.

  • 帯裏
    決着の時、来たる。
    鬼が、鬼が、
    江戸にやってくる!
    江戸、芸州、水戸を結ぶ恐るべき「首」の謎とは?やがて時空の歪みから、魔物たちが再び現れた。このままでは江戸が亡ぶ!完成に十年をかけた荒俣ワールド、ここに結実!

  • 下巻です。
    上巻より色使いがまだいいかな

    維新国生み篇の方が圧倒的に面白い。

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著者プロフィール

作家・翻訳家・博物学者。京都国際マンガミュージアム館長。
平井呈一に師事、平井から紹介された紀田順一郎とともに、怪奇幻想文学の日本での翻訳紹介に尽力。のち活動の幅を広げ、博物学をはじめとして多ジャンルにわたって活躍。
主な著書に『妖怪少年の日々』、『帝都物語』シリーズ(ともにKADOKAWA)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新書)など。『怪奇文学大山脈』Ⅰ~Ⅲ(東京創元社)を編纂。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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