疑惑

  • 文藝春秋 (2007年6月15日発売)
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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784163260204

感想・レビュー・書評

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  • 折原氏らしい悪意と仕掛に満ちた短編集。マニアックとコメディに走っていなく、振り込め詐欺、リフォーム詐欺、放火など日常に近い犯罪から意外性のある結末が楽しめる。
    黙の部屋は、モダンホラーもいうか、よくわからない幻想的な話。実在する画家の石田黙の絵に纏わるエッセイもあり、不思議な世界が興味深い。

  • グランドマンションを読了後に本著を手に取ったため、似たような短編を読んだという感想。こちらは結末を予想して読めた。

  • どの話も短くて読みやすい
    美術に関する話には興味を持てなかった

  • 6つの物語からなる短編集で、オレオレ詐欺や訪問販売、放火、殺人などミステリー、サスペンスな物語で構成されていて、登場人物や物語から不穏な空気が漂っている。どれも読みやすく話にのめり込むが、読者の推理の裏をかこうとするオチが分かりづらかった。

  • 短編集。期待を裏切らない面白さで一気に読める。最後の黙の話が異質でそれはそれで良かった。作者のWebで見てみよう。

  • ブラックホラー。少し怖い。
    巻末の絵描きの話はよく分からない。

  • 2016.03.06
    各短編とも想定外の結末だけど、イマイチかな?でもまだまだ読んでみたい。

  • 黙の家と石田黙の話しは良かった

  • 今日は、日本列島、冷蔵庫?冷凍庫?の様な天気で、読書三昧には、折原一氏の短編小説、いつもの、トリックのあるミステリーを、あっと、言う間に読めてしまった。

    短編集で、6篇。
    最初の『偶然』なんか、オレオレ詐欺に合うところが、廻り廻って、自分の息子が、殺人犯容疑が、かかってしまう。
    『疑惑』は、放火犯だと思った引きこもりの息子が、犯人でなく、意外な人物が、犯人で、母親も、放火の罪を犯してしまう。
    『危険な乗客』は、殺人犯が、隣の席に座る確率は、、、、最後に、置き引きで、盗んだ中身を知った者は、どうするのだろう。
    『交換殺人計画』は、どちらも、殺したい人物を、交換殺人計画を立ててしまい、裏の裏をかかれて、2人とも死んでしまう。
    『津村泰造の優雅な生活』は、老人を相手に、悪徳業者が、リホームをさせるのだが、反対に、騙されたふりして、リホームさせて、弁護士を立てて、相手をやっつけ、妻も、そのりホームで、コンクリートの下に埋めてしまった老人。
    振り込め詐欺で、唯一の跡取り息子が、自分の息子ではないと確信して、むちゃくちゃのことを言ったら、本当に、息子は、海のもずくになってしまう。
    『黙の家』は、石田黙の挿絵が、あるが、、実物は、迫力のあるものだろうと、思うが、私は、暗すぎるようで、好きになれそうもない。

    長編も良いけど、短編は、あっと言う間の展開で、読めるので、時間の無い方には、お勧めの1冊かもしれない。

  • 久しぶりに読んだ折原一さん。短編集。
    叙述トリックは健在で、面白かった。
    (図書館)

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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