捨てる神より拾う鬼 縮尻鏡三郎

  • 文藝春秋 (2007年6月29日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784163261003

感想・レビュー・書評

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  • 大番屋にはいろんな人が入れられるのね。知穂さんは幸せになれるのか?

  • 縮尻さんちと物書同心さんちの家族構成が、ごちゃ混ぜになってるのですが、そんなことは関係なく面白かったです。この作者のぶった切ったような書き方が、すきなんですね。

  • TVドラマ化されたって〜出世街道をしくじって大番屋元締になった拝郷鏡三郎に持ち込まれる相談事の数々。娘浄瑠璃に係わって押込百日を喰らった婿は離縁してくれと申し出てくる。寺子屋を経営している娘の知穂はさっさと別れたいというので,離縁に承知するが,御家人株を譲り受けた婿・三九郎は役職を得ると巧くこなしていると嫁を世話する人も現れて,再婚を果たす。娘・知穂は階下で男児相手の寺子屋を営む男が結婚すると聞いて気が気ではない〜【縮尻鏡三郎】というサブタイトルが付いているが,多分「しくじり」と読むのだろう。御家人の生活を描いた作品ということなのだろうが,江戸時代にも家庭を巡るいざこざというのは多かった・・・というのがテーマだろうか。今の家庭を巡るいざこざを江戸末期に映して描いているのだろうか。シリーズの最初から読みたいものだ。だが,最後の紙面数枚を使って無理矢理,謎解きする方法は乱暴すぎて馴染めない。雑誌で字数が限定されているので,こうなるのだろうが,計画性のない人物なのだろうか。このシリーズは文庫本から始まったのか?

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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