- 本 ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163261508
感想・レビュー・書評
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専門書、歴史書など、堅苦しくて読みづらい時がある。
この著書は、凄く読みやすい。
天平文化などこの時代の書物は高額だったり、なかなか手に入らないものが多いが、
これは手に取りやすい値段。
簡単な登場人物紹介も記載されており、さくさく読めるのが良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大仏建立の聖武天皇や、遣唐使の吉備真備が活躍した奈良時代の物語。正倉院の宝物リストを作成した役人に名を連ねている、主人公葛木連戸主(かつらぎのむらじへぬし)の目を通して、歴史的事件がドラマチックに展開する痛快歴史ファンタジー。歴史好きにとってもマイナーなこの時代を、もっと知って、好きになって欲しいと切に願う。
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日本史の中で特に好きな天平時代のお話で、とても楽しめました。イラストも可愛い。まさか幽霊絡みだとは思わなくて、こういう歴史小説もあるんだなあと感心します。戸主と広虫夫婦が好きです。あと、日本史で習ったエピソードもちょいちょい載っていて、面白かったです。歴史小説は先ず基本の知識を持って読むべきだなあと、思いました。
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天平時代を舞台にした物語。
葛木戸主は小役人。実在の人物。
大仏建立や、正倉院に献納する品々の台帳作成、
藤原仲麻呂の乱、宇佐八幡宮神託事件などに関わります。
お水取りの話や、道鏡をめぐる神託事件の解釈にはびっくりでした。
葛木戸主が天に還るときに妻の和気広虫に語ることばに、ちょっとホロリ。
はっきりわかった。
やはり、天は懸命に働き、生きる者たちを見捨てない。
この世は生きるに値する世だと。
神様の階層構造と、人間の階層構造の認識も興味深かったです。 -
会話文が多すぎるのか、もろもろの描写が足りないのか・・・。最初は退屈で読むのがとても大変でしたが、後半は多少おもしろくなってきました。
読中イメージの助けはドラマの「大仏開眼」。 -
ジャケットの可愛らしさが気になり惹かれて、とりあえず読んでみたら面白かった。
歴史の教科書に載っている事柄を背景に、政治事件に巻き込まれる、役所勤めの共働き夫婦を中心にした小説なのですが、その歴史的な部分を除けば現代的なキャラクター達なので、すごく読みやすいです。なにより、この夫婦が年の差でありながら、お互いを常に思い遣っている心温まるカップルなのも良かったです。
しかも読めば、大仏建立辺りの歴史知識も自動的に得る事ができるので、もし奈良の東大寺大仏殿など訪れる予定がある方は、一読してから訪れるととても感慨深いと思います。 -
歴史苦手で・・・。難しい所漢字は流し読み。
でも内容は解る。「今の言うところの・・・」と説明もあったりで助かりました。
今旬の?奈良のお話・・・。大仏様って・・・。 -
会社の近く(竹橋)に和気清麻呂像があった事を思い出しました。
著者プロフィール
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