- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163261607
感想・レビュー・書評
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4.0 誉田哲也のスポ根エンタメ。著者初の『一人も死なない小説』らしい。剣道に打ち込む二人の女子高生の成長物語。剣道はやったことないけど面白かった。
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剣道エリート、剛の香織。
日舞から転身、柔の早苗。
相反するふたりが出会った。
さあ、始めよう。わたしたちの戦いを。 -
剣道中学生大会全国二位の磯山が市民大会でいきなり負けた相手が西荻。ただし、その時は顧問の手違いで親離婚前の甲山で出場。のほほんとした中学部活からやり始めたため、勝てばラッキーの楽しくやろうタイプ。日本舞踊で培った独特の足さばきで磯山を翻弄して、まぐれ勝ちに大喜びの西荻に対し、何故自分が負けたのか納得できないまま高校に進学した磯山。同じ学校に進学したはず、と自分が負けた甲山を捜します。
この磯山、あまりにも考え方も所作も武士。ぎりぎりと人を殺せそうなまなざしで兄を倒した男子を睨みつけ、勝つための兵法に勤しみ、ようやく出会った西荻の不甲斐なさに防具なしの胴打ちに上靴で手の甲踏みにじるくらいの激しさ。
そんなことをされても西荻は怒りつつも結局磯山と一緒に剣道に勤しみ、いつしか磯山は西荻の柔軟さに、西荻は磯山の勝ちにこだわるスタイルに影響されていくのです。
物語自体はとても面白いのですが、西荻への仕打ちに全く謝る気配もない磯山の姿勢が信じられません。そんな相手と仲良くできる西荻の器のでかさがうらやましいくらいです。
そこだけが唯一もやもや。あんなことされて簡単に許す心の広さは私にはありません(笑)。 -
剣道女子。青春。
森博嗣ファンとしては、「ヴォイド・シェイパ」シリーズを思い出す。西荻の戦い方は、ゼンの戦い方に近い気もする。
今作で完結でも良さそうだけど、続編もあるみたい。 -
剣道一本やりの女子高生の話。この女子、武士だ。勇ましすぎる。マンガみたいなテンポで読みやすかった。スランプのあたりをもう少し掘り下げてくれた方が、わたしは好きかな。3巻まで出てるみたいなので全部読んでみよう。
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人を殺してそうな目(?)とか凄い女子高生・・
でも二人の試合を見てみたい。青春だなあ。 -
剣道全中2位の磯山香織は、優勝した選手と再び戦うために出場した市民大会で不思議な戦い方をする東松学園の「甲本」に負けた。香織は東松学園高等部に進学、見つけた「甲本」は「西荻早苗」となっていたが実は全然強くはなく−
◆うわー…体育会系と無縁のワタクシ、「強くはないけど楽しくやりたい」早苗ちゃんはともかく、自分の強さだけを信じて鍛練してきた武士みたいな香織が怖くてたまらん。強いかもしれないけど自分のやり方は間違ってない、て人に強要するあたり、敵多そう…。こんな理不尽なのとよく友達になったな早苗(笑) -
剣の道に青春をかける二人の少女の物語、、とかくとあまりに安易ですが、春風のような爽やかさを感じられる作品です。そう、読書感は佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ」とよく似ています。文章の感じもよく似ています。こういう物語はすごく好きです。引き続き武士道セブンティーンを読書中。。
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おもしろかったし、泣けた。
うちの子供も剣道をしているので、読ませてあげたいと思った。
磯山の心の変化がすごくよかった。