マリナー氏の冒険譚 (P・G・ウッドハウス選集 3)

  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163261805

感想・レビュー・書評

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  • わるい笑いがいっぱいあって最悪で良

  • ジーヴスもので有名なP・G・ウッドハウスの別世界の作品群。奇妙奇天烈な親類ばかりを持つ「マリナー氏」が、酒場で自分の身内に起きた不思議な出来事を語っていくという切り口での短編集。

    「何かと毎回、窮地に陥るご主人を抜群の機転で救い出すジーヴス」という物語の基本構成では到底、展開できないような話やエピソードばかりで、ウッドハウスがジーヴス以外の力を借りるためにマリナー氏を生み出したんだな、というのが分かる佳作ばかり。古き良きイギリスの田舎の生活も垣間見ることができ、楽しい。

    400ページ超もあるハードカバーだが、1作品あたり20ページちょっとしかないので、1日1作品で二週間ぐらいで読み切れる。
    サイズの割に手ごろで、いい娯楽になる。

  • ウッドハウスのジーブスものではない作品。
    冒険譚とは言いつつ、中身はいつもの面白小話。ただしこの作品ではジーブスの代わりにバック-U-アッポがいろいろと難題を解決してくれます。

  • 釣魚亭(アングラーズ・レスト)でマリナー氏がホット・スコッチ・アンド・レモンをすすりながら語る甥っ子達の数々の逸話。マリナー印バック-U-アッポBタイプをわたしも試してみたいもんだ。

  • 実はP・G・ウッドハウスが好きです。毒にも薬にもならないような、でも、ほんの少し辛口なユーモアが好きなんです。

    また、この本の最後におさめられているハリウッドを茶化したようなエッセイ「ピンクの水着を着た娘」はかなり、興味深い!

  • ウッドハウスと言えば、執事「ジーヴス」が有名だけど、あのご主人様の「のび太君」気質が我慢ならないところがあるので好きではない。
    本書はマリナー氏が語るマリナー一族にまつわる奇天烈な話。
    荒唐無稽だが大方メデタシメデタシで終わる。
    面白い。
    マリナー氏物ではないゴルフ話とウッドハウスハリウッド行の短編も収録されているがこちらはイマイチ。

    今回ウッドハウスの作品を読んでいて坂田靖子さんの漫画の場面がよぎった。匂いというか雰囲気が似ている気がした。
    設定が珍妙・でもありそうな話・なんだかほんわかした感じ。
    そう言えばジーヴスに似た執事が出てくる作品があったな。
    ウッドハウス選集2「エムズワース卿の受難録」もおすすめ。

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