銀漢の賦

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163262000

感想・レビュー・書評

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  • 導かれて葉室麟さん2冊目

    そして勘のいいワタクシは2冊目にしてもうわかっちゃいました
    葉室麟さん…外れないな

    たぶん何読んでもこのクオリティは保たれてるな
    ハイアベレージヒッターやな
    分かりやすく言うとイチローやな
    時代小説界のイチロー
    葉室麟さんのが歳上だけど
    って葉室麟さんてもう亡くなってるのね
    うーん残念
    でも著作はいっぱいあるからね
    のんびり楽しもう

    で、『銀漢の賦』です
    カッコイイ漢たち銀漢(本来は天の川の意)の熱い友情の物語にガツンとやられました

    でも一番やられたのは「浮き浮き」でした
    なんか最近は「ウキウキ」って表記されてるのが多いんで、漢字で書かれるの見たらなんか新鮮でした

    • ひまわりめろんさん
      次は『潮鳴り』かなぁ…ってぼんやり考えてるけどその前に北方謙三さん行くのだ!の前に宮部みゆきさんかなw
      次は『潮鳴り』かなぁ…ってぼんやり考えてるけどその前に北方謙三さん行くのだ!の前に宮部みゆきさんかなw
      2023/05/17
    • みんみんさん
      北原亞以子「慶次郎」シリーズもいつかお願いします笑
      北原亞以子「慶次郎」シリーズもいつかお願いします笑
      2023/05/17
    • ひまわりめろんさん
      いつかね、『金と銀』も秋頃から読み始めようかというものすごい先まで予定がw
      いつかね、『金と銀』も秋頃から読み始めようかというものすごい先まで予定がw
      2023/05/17
  • 松本清張賞 受賞作、少年期に出逢った3人が満天の天の川に解らぬながらに唱った漢詩を胸に それぞれの道を歩く。源五、小弥太、十蔵の辿る道は全く違う道だったようで実はいつでもあの日の 共に見上げた星空に貫き通されていた!実はずっと接点を持続しつつも三者三様の生きざまに思いを馳せながら遂には爽やかな読後感に浸れる時代小説でした♪ 地元フクニチ新聞(今は無くなったけど)出の葉室麟さん、この作品も地元うきはの光景に発想を得たとか。惜しい人を亡くしましたね、ちょっと早かった!

    • nejidonさん
      ありが亭めんべえさん、こんにちは(^^♪
      葉室麟さんは私も大好きです。
      これはNHKの木曜時代劇で放映されていた「風の峠」の原作ですね。...
      ありが亭めんべえさん、こんにちは(^^♪
      葉室麟さんは私も大好きです。
      これはNHKの木曜時代劇で放映されていた「風の峠」の原作ですね。
      本も良いですがドラマも良かったですよ!
      あれから「ふき」の役の桜庭みなみさんの大ファンになりました(笑)
      2018/07/25
    • ありが亭めんべいさん
      nejidonさん いつもありがとうございます♪葉室麟さんは当地方の人なので思い入れも強くて、油の乗っているところなので如何にも残念です。今...
      nejidonさん いつもありがとうございます♪葉室麟さんは当地方の人なので思い入れも強くて、油の乗っているところなので如何にも残念です。今 亡くなってから発刊された「青嵐の坂」を読み始めたところです。
      2018/07/25
  • テレビ放映中であり、初読の時に◎をつけていたこともあり、内容を振り返りたく、6年ぶりに再読。
    何回でも読み返したくなる、「匂い立つ果実のような時代小説」といえる。
    作中、主人公の母が語る「・・・人の美しさは覚悟と心映えではないでしょうか」が、この作品の眼目ではないか。
    また、青山浩之氏のカバー表裏の画が、この作品に何とも絶妙で、製本の粋を見た面持がする。

  • 友というのはいいものだなぁと。下士の源吾と家老の将監、百姓の十蔵。三人は幼馴染ですが、それぞれの人生を生き、身分も違うため、あまり関わりあうこともありませんが、それでも子供の頃の大切な思い出は特別なのだなぁと思いました。年をとれば尚更それが心に浮かぶものかもしれません。
    友情と思慕と藩の権力争い。やっぱり藤沢氏の作風を思い浮かべてしまいます^^ でもこの静かな動と、藩(組織)にとっては取るに足らない存在かもしれない一人の男の一途で不器用な生き方にいつも心惹かれてしまいます。読んで良かった^^

  • 日本人の心意気と日々のたつきの苦労は、変わらない。

  • 2022.02.05
    気骨のある武士と呼ぶべきか、その立場でやるべきことをやり遂げる者を上役はきちんと見ているものである。友もしかり!

  • 松本清張賞授賞作であり昨年NHKでドラマ化もされた葉室麟さんの時代小説『銀漢の賦』を読了。タイトルの中にある銀漢とは漢文で言う天の川の事らしく、少年の頃境遇や身分は違えど天の川を見上げ語った3人の男のその後の数奇な運命を描いた物語が語られる。ストーリーは義を貫こうとする元家老の江戸時代版『インサイダー』の様な話で、どろどろとしたお話なのだが、男達の矜持を持った生き方と不思議な友情により読後感は非常に爽やかだ。そんないい男達が主人公の時代劇サスペンスを読むBGMに選んだのはDiana Krallの"Wallflower". 選曲と編曲がいい。

  • 時代小説。

    登場人物の心理描写が巧み。

    漢詩を用いた物語の進行もみごと。

    時代小説にまだ慣れない部分も多いので、また読み返したい。

  • 読後感のたいへん良い佳作。
    江戸時代のある小藩。少年時代に親しい友となった2人の武士と1人の農民。その3人のその後の人生や因縁が描かれる。

  • 深刻な話の中に、登場人物がどこか飄々としていて、救われました。何度も絶体絶命になってヒヤヒヤしましたが、最終的には幸せな結末で良かった!

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著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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