ウォッチメイカー

制作 : Jeffery Deaver  池田 真紀子 
  • 文藝春秋 (2007年10月発売)
4.05
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  • レビュー :136
  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163263304

ウォッチメイカーの感想・レビュー・書評

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  • 犯罪ミステリ小説で現在大人気のジェフリー・ディーヴァーが送り出した<リンカーン・ライム・シリーズ>第7弾。最強の敵ウォッチメイカーの犯行に度肝を抜かれた。本書が「このミステリーがすごい!」、「週刊文春ミステリーベスト10」、「日本冒険小説協会大賞」のそれぞれで1位を獲得しているのも頷ける。シリーズの中では、『魔術師』が最も気に入っていたが、この作品も負けず劣らず凄かった。いや、緻密な犯罪計画はシリーズ史上最高かもしれない。

    読み終えてまず感じたことは、このシリーズには、小説に対して読者が期待するありとあらゆる要素が詰め込まれているということだ。ミステリ、冒険、ハードボイルド、スリル、サスペンス、恋愛、障害者問題をはじめ様々な社会問題も盛り込み、極上のエンターテインメントに仕上げられている。長篇化、シリーズ化しているのにはそんな必然的理由があり、そしてなにより熱烈な読者の要望があるからに違いない。

    著者ジェフリー・ディーヴァーが「どんでん返しアーティスト」であることは周知のことだ。
    だが7作目ともなるとさすがにファンの目を誤魔化しきれないのではないか? シリーズ通じてのファンは、今読んでいる事件はきっとひっくり返るに違いないと予想し身構えながら読み進めるはずだから。 私自身もそうだ。ところが……。
    確かに事件はひっくり返る。それは主人公たちや読者をミスディレクション(誤導)するための事件だったから。ディーヴァーの作品はそう書いてしまってもネタバレにならないのであえて書いてしまう。ところが、そのひっくり返る犯行はミスディレクション(誤導)目的だけのために仕掛けられたのではなかった。犯人には別の目的があったのだ。
    さらに、犯人は連続殺人鬼の様相をみせていた。
    死んだ者、難を免れた者、犯人はなぜ連続殺人を企てるのか? 
    この答えが、本作でまたひとつ加わった秀逸なトリックの一部であり、犯人を史上最強の敵と言わしめる理由でもあるのだ。

    犯罪計画のすべてが明らかになったときの驚きは、経験したことがないほどに強烈だった。
    なお、このシリーズは1作目から順番に読むべきだ。登場人物らの関係の変化や人間的な成長をみることも、このシリーズにおける大きな楽しみのひとつだからである。私は読む順番にこだわらない主義だが、このシリーズは別である。

    • マサトさん
      こんばんわ。先日、J・ディヴァーの作品(静寂の叫び)を初めて読んだんだけど、この人、良いですね~。さっそく、このシリーズを第一作から読んでみようと思います。
      2011/11/23
    • trade-windさん
      しんごさん、今晩は☆
      1作目から読みますか、いいですねえ~♪ 
      大好きなシリーズなので、そう聞くとメチャクチャ嬉しいです! 楽しんでくださいね。
      ただ、しんごさんは好き嫌いが激しいからなあ~。ちょっと心配。1作目『ボーン・コレクター』は合わない人も多いみたいだし。

      そういえば、ディーヴァー作品を読んで、
      「どんでん返しがあるな、と予測できてた」みたいな感想を書く読者がよくいるんですよ。でも、こういう感想は良くないなあと私は嘆いているんです。もちろん感想は個人の自由です。でも、ディーヴァーが「どんでん返し職人」であるのは知れ渡っていることで、ひっくり返すのは当たり前なんだから。
      こんなのもあります。
      「物語はラストの雰囲気を漂わせているけれど、残りのページ数が多すぎる。これは、まだ終わらない。どんでん返しがあるな、とわかってしまった」というような、「私はわかったよ!」「私は当てたよ!」発言も多いんだけど、残りのページ数で当てるというのはどうなんでしょうね。
      ディーヴァー・ファンとして、さらにはミステリ・ファンとして、公開の場でのそういう発言は自分たちの好きなミステリ作家さん全体を貶める行為に感じてしまい、とても寂しくなります。
      2011/11/25
  •  ディーヴァーに関しては、ここ数年書き続けているように、ぼくは食傷気味である。物語がもう何年もの間パターン化しているために、ぼくは既に飽きが来てしまっているのだ。シリーズ外の作品もそうなのだが、ここのところのディーヴァーの作品は、読者サービスのための、イリュージョンめいたシーンを創出することを何よりも作品の核として優先させ、その点での面白さだけを幅狭く追及しているところがある。

     例えば、犠牲者と思われる人が襲われかかるシーンの頻出である。誰しもが息を呑むところで、ブラックアウト。遅いかかったのは犯人だとばかり思って恐怖に身をすくめていたのに、実は犯人と思われたのは救出に来た人だった、というような、一旦どきりとさせ、すぐにほっとさせる手法。これはもう、本シリーズだけではなく、ディーヴァーの作品において数限りなく見られる。いい加減読めるというところまで来ているのだ。まるで昔の少年探偵団のようにプリミティブで子供じみて感じられるのだが、他の方はそうは思わないのだろうか。

     本書もその種のシーンが山積みである。その上、最後にはツイストしたものをまたツイストするという、徹底してツイストにだけこだわりを持ってしまっている昨今のディーヴァー路線ばかりが目だってしまっている。もちろんこうしたツイストそのものが好きで、これこそが読書の醍醐味なのだと感じられている方々の邪魔をしたいわけではない。そういう方々は是非楽しんでいただいてけっこうなのである。

     しかし、毎度毎度、このシリーズが『このミス』のトップやベスト3くらいに評価を受けて、一押しのミステリーと紹介されるのはもういい加減にして欲しい。その都度、ディーヴァーの大化けに期待して、がっかりさせられる読者の身にもなって頂きたい。期待し続けて挫けている自分の方がバカといえばバカなんだけれども。

    ちなみに、本作からは、ぼくは購入して読むのをやめ、図書館で借りることにした。昨年の作品を今頃になって読んでいるのも、予約待ちの長い列を辿ってようやく順番が回ってきたからである。それほど絶大な読者数を誇るシリーズ、という感じは自分ではしないのだけれど、こうした派手な、コマーシャリズムに乗った作品の方が安心して手に取れるという人も沢山いるのかもしれない。

     世界にはいい作品が腐るほどあるはずだという確信の下で、こんなベストセラーに時を委ねていてはいけない、と真剣に思う。それでも、未だに愚かにもディーヴァー作品を手に取ってしまうのは、ぼく自身がこの作家の古い読者であり、かつてはもっともっと葛藤のある複雑で深い物語を作り出していた新進気鋭作家の別の魅力の部分が未だに忘れられないでいるからこその、なけなしの期待ゆえなのである。無念!

  • 〈リンカーン・ライム〉シリーズ第7弾

    高評価の『ウォッチメイカー』、シリーズ化されてるキャサリン・ダンスも初登場とのことで期待大。

    シリーズも7作目になるとツイストパターンも構えちゃうんだけどツイストしたのを、またツイストしたりして、
    どんでん返しが好きだから、このシリーズは止めれない。
    次の『ソウル・コレクター』も評判良いので楽しみ。

  • 随分前に読んだので 詳細は思い出せないけど
    さすがディーヴァーの小説、面白かったのは事実。

  • ライムシリーズ第7弾。
    連続殺人の手口が残忍な犯人のウォッチメイカー。
    話が2転3転し、警察官の汚職事件も絡んでくる。
    ウォッチメイカーの真の狙いは?
    かなり長編だが展開も早くストレスなく読めた。
    個人的にはキャサリン・ダンス、すごすぎ。

  • NYが舞台。安楽椅子探偵の天才鑑識家と現職刑事のコンビによるシリーズ。ウォッチメーカーと名乗る連続殺人犯との攻防が二転三転と展開していく様は映画向き。本だとご都合主義な感じにちょっと冷めてしまう。

  • 面白かったが、訳が悪い。英語をそのまま使い過ぎ。日本語の美しさを追求して欲しいよね。一応文学なんだし。

  • まだやるかってくらいに後半ひっくり返してくる。なので、その分、説明ばっかりだったような気がしてならない

  • 裏切りませんでした
    展開が最高です
    あれだけの量なのに短く感じるし

  • かつてない大技がくりだされる。

    しかもまだ100ページ以上残っている喜び。



    前作を読み損ねているようだ。

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