ウォッチメイカー

  • 文藝春秋
4.06
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  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163263304

感想・レビュー・書評

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  • ボーン・コレクターでハマった私に友人が"次に読むのはこれ"と勧めてくれた本作。今回も楽しませてもらった。

    今回はボーン・コレクターと違って最初から犯人が描かれていたけど、黒幕はやっぱり全然つかめなくて、どんでん返しにつぐどんでん返しで何度もドキドキさせられた。ページ半分くらいのところでなにーっ!?ってなって、この段階でこんな展開!?じゃーこの後さらにどう展開していくんや?!という私の期待を軽々と越えていく怒涛の展開。後半に、パミーっ!!てなって、ここでボーン・コレクターとつながるのねっと納得。
    結局ウォッチメイカーは捕まえられなかったのが残念だけど、なんか金田一少年と地獄の傀儡子高遠みたいだなぁと続編に期待したくなる。
    リンカーン・ライムシリーズはまだ自分の中では2作目なので、まだまだ楽しめるのが嬉しい!

    サックスのお父さんの無実が証明されて本当によかった。

  • リンカーン・ライムのシリーズも7作目。
    犯行現場に時計を置いていく連続殺人犯を追って、4日間のスリリングな事件が軽快に語られます。
    一見何の繋がりもない被害者達。女性兵士も登場、9.11以後を感じさせる展開。
    カリフォルニアから来た尋問の専門家のキャサリン・ダンスが大人の女性で魅力的。次回作はキャサリンが主人公の由。

  • 面白かった。ついついいつものようにどんでん返しがあるなと先を読んでしまう傾向にあったけど、今回は思ったよりありすぎで。
    すっかり騙された。ただ、解決したけどページ数はまだまだだしな・・・などと分かってしまう悲しさも。。

  • 犯罪ミステリ小説で現在大人気のジェフリー・ディーヴァーが送り出した<リンカーン・ライム・シリーズ>第7弾。最強の敵ウォッチメイカーの犯行に度肝を抜かれた。本書が「このミステリーがすごい!」、「週刊文春ミステリーベスト10」、「日本冒険小説協会大賞」のそれぞれで1位を獲得しているのも頷ける。シリーズの中では、『魔術師』が最も気に入っていたが、この作品も負けず劣らず凄かった。いや、緻密な犯罪計画はシリーズ史上最高かもしれない。

    読み終えてまず感じたことは、このシリーズには、小説に対して読者が期待するありとあらゆる要素が詰め込まれているということだ。ミステリ、冒険、ハードボイルド、スリル、サスペンス、恋愛、障害者問題をはじめ様々な社会問題も盛り込み、極上のエンターテインメントに仕上げられている。長篇化、シリーズ化しているのにはそんな必然的理由があり、そしてなにより熱烈な読者の要望があるからに違いない。

    著者ジェフリー・ディーヴァーが「どんでん返しアーティスト」であることは周知のことだ。
    だが7作目ともなるとさすがにファンの目を誤魔化しきれないのではないか? シリーズ通じてのファンは、今読んでいる事件はきっとひっくり返るに違いないと予想し身構えながら読み進めるはずだから。 私自身もそうだ。ところが……。
    確かに事件はひっくり返る。それは主人公たちや読者をミスディレクション(誤導)するための事件だったから。ディーヴァーの作品はそう書いてしまってもネタバレにならないのであえて書いてしまう。ところが、そのひっくり返る犯行はミスディレクション(誤導)目的だけのために仕掛けられたのではなかった。犯人には別の目的があったのだ。
    さらに、犯人は連続殺人鬼の様相をみせていた。
    死んだ者、難を免れた者、犯人はなぜ連続殺人を企てるのか? 
    この答えが、本作でまたひとつ加わった秀逸なトリックの一部であり、犯人を史上最強の敵と言わしめる理由でもあるのだ。

    犯罪計画のすべてが明らかになったときの驚きは、経験したことがないほどに強烈だった。
    なお、このシリーズは1作目から順番に読むべきだ。登場人物らの関係の変化や人間的な成長をみることも、このシリーズにおける大きな楽しみのひとつだからである。私は読む順番にこだわらない主義だが、このシリーズは別である。

    • マサトさん
      こんばんわ。先日、J・ディヴァーの作品(静寂の叫び)を初めて読んだんだけど、この人、良いですね~。さっそく、このシリーズを第一作から読んでみ...
      こんばんわ。先日、J・ディヴァーの作品(静寂の叫び)を初めて読んだんだけど、この人、良いですね~。さっそく、このシリーズを第一作から読んでみようと思います。
      2011/11/23
    • trade-windさん
      しんごさん、今晩は☆
      1作目から読みますか、いいですねえ~♪ 
      大好きなシリーズなので、そう聞くとメチャクチャ嬉しいです! 楽しんでくだ...
      しんごさん、今晩は☆
      1作目から読みますか、いいですねえ~♪ 
      大好きなシリーズなので、そう聞くとメチャクチャ嬉しいです! 楽しんでくださいね。
      ただ、しんごさんは好き嫌いが激しいからなあ~。ちょっと心配。1作目『ボーン・コレクター』は合わない人も多いみたいだし。

      そういえば、ディーヴァー作品を読んで、
      「どんでん返しがあるな、と予測できてた」みたいな感想を書く読者がよくいるんですよ。でも、こういう感想は良くないなあと私は嘆いているんです。もちろん感想は個人の自由です。でも、ディーヴァーが「どんでん返し職人」であるのは知れ渡っていることで、ひっくり返すのは当たり前なんだから。
      こんなのもあります。
      「物語はラストの雰囲気を漂わせているけれど、残りのページ数が多すぎる。これは、まだ終わらない。どんでん返しがあるな、とわかってしまった」というような、「私はわかったよ!」「私は当てたよ!」発言も多いんだけど、残りのページ数で当てるというのはどうなんでしょうね。
      ディーヴァー・ファンとして、さらにはミステリ・ファンとして、公開の場でのそういう発言は自分たちの好きなミステリ作家さん全体を貶める行為に感じてしまい、とても寂しくなります。
      2011/11/25
  • 何度目かの再読です。

    学生時代にこの作品(だけではないけれど)に出会っていなければ、おそらく自分は今のように海外ミステリをいろいろ読んでいなかっただろう、と思います。

    キレッキレのどんでん返しと、ディーヴァーのエンターテインメント作家としての矜持が強く表れた作品だと感じます。

    複数回読むと、さすがにどんでん返しで驚くことはないですが、破綻のない緻密な構成と非常に高い技巧に目を見張りますね。

    続けてディーヴァーの作品を読むと食傷気味になりますが、定期的に読みたくなるのは、ディーヴァーの書く作品の水準の高さにあるでしょう。一読目はどんでん返しに翻弄される心地よさがありますが、それ以降の再読は作品の他の魅力に目がいくことになります。

  • 「スキン・コレクター」を読んでいる途中だったのですが、図書館の返却日が近づいてきたので、こちらを先に頑張って読みました。先日、私は傾聴講座を受講したので、この話の中に登場するキャサリンさんがすごいなーって感心しました。でも、犯人も負けてないです。大悪党です。とても面白かったです。

  • 足が少し遠のいてたリンカーンライムシリーズに久々に戻って、ナニやら評価高そうなずーーーーっと積読してた本作を手にとって…

    手にとって…


    えええええー!

    止まらない。やめてよ明日早いのに、え、だめだこれ。ほんとに止められない。派手な殺しがないと物足りないよねーなんて思ってたらそう来ちゃうんだ!なるほど!スマートな犯人像…
    って思ってたのにあれ、残りのページ数おかしくない?
    え?
    うそ?
    待って待って待ってー!

    ほんとにこんな感じですって。
    いや、わたしの知能指数ではなくてほんとにこうです。

    久しぶりに読了後に誰かに話したくなった。

    これだから、ディーヴァーは!

  • ジェフリー・ディ-ヴァ-の作品、初めて読みました。
    このまま、ハマりそうです。
    ウォッチメ-カ-と再度対決すると面白いなぁ〜

  • ジェフリーディーヴァーの作品を読みあさるきっかけになった本。長いお話だけど最後までどんでん返しで飽きない。夢中になって徹夜して読んだなぁ。ウォッチメイカー悪いやつなんだけど魅力的なキャラクター。

  • 1

著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

ジェフリー・ディーヴァーの作品

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