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本 ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784163263403
感想・レビュー・書評
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Audibleで。
ぞわぞわ怖かった。
どこにでも有りそうな話がどこにでもない話になる
夕べの花火と光の川は特に身近にある
聞き終わった後で、ノンフィクションらしいことを知りもっと怖くなる。
改めて自分は恵まれていると思いつつ、1歩間違えたらと怖くなる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実際にあった事件を元にしたフィクション短編集。
章の初めに実際の新聞記事が載っていて、どんな事件が起きたのかが最初にわかった上で、物語が進んでいく『紙の月』パターン。
日常からどんどん事件に近づいていく様子がハラハラして絶望的。
登場人物には共感できる人もいれば全くできない人もいるんだけど、どの事件も日常と地続きになっている。
少しずつの歪みがいつの間にか大きくなって、渦中にいるとその事になかなか気付けない。
事件っていうのは自分と関係の無い所で突然降って湧いたように起きるのではなくて、少しずつ育ってしまうものなのかもしれない。
そして自分だっていつ被害者や加害者になるかわからないということを改めて感じて、なんだか怖いような寂しいような。。 -
おもっ!
くらっ!
角田さんの女性には毎回色んな意味で不安とか抱えさせられるけど、
今回の本はそういう感じではなく。
ただただ救いようのない小話ばかりだった。
前向きさが一ミリもない本って・・・!
でも、こういう本の描き方、嫌いではない。 -
実際にあった事件から発想を膨らませて書かれた6つの短編。事件の起こる背景にはこんなドラマがあるのかと思わされるくらいうまい。そのうまさゆえか、読んでいて段々気分が悪くなってくる。一番最後のお話が一番辛い。この事件のことを鮮明に覚えているから余計に。2012/505
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読み進める程に苦しい気持ちになり、途中で読むのをやめようかとも思った…。
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何かが欠けていたり、過大になりすぎている人達の話。過不足の原因は環境のせいだったり、未熟なせいだったり、恋で盲目になっているせいだったりする。
登場人物たちに人間らしい欠点や偏見があるので、読んでいて辛いこともあるが、共感できる部分とできない部分のバランスが絶妙で、時折自分の人生のうまくいかなかった頃を思い出す。 -
実際にあった三面記事から、膨らませて描いた短編集。私自身、新聞を読んだり、テレビニュースを見たりして、取り上げられてる事件などから、その背景などを想像してみたいということはあるけど、さすが角田さん‼️ どれも本当の事であったかのような錯覚に陥りそうでした。
著者プロフィール
角田光代の作品





