- 本 ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163263809
感想・レビュー・書評
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読んだものは昭和50年に出た少年倶楽部文庫版。
すごく明朗快活で楽しい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
春雨や 綱が袂に小提灯
静けさはそれすらもすでに遠いまでに、うっとりと暮れ行く京の春、降るともなく行人の袂を濡らす春雨は、空も畑も山も道も、一面模糊たる靄のとばりにくるんで、さながら千年の古都を夢の絵巻に忍ばせるのである。
出だし暗唱出来ちゃうよw中高生のやわらかい頭の頃この喋りたくなるような日本語を読めたのは幸福でした。いやー時代小説いいねえ。 -
おさらぎじろう。ついついだいぶつじろうと読んでしまいそうになるけれど・・・。角兵衛獅子とはなんぞや、と思ったのだが、どうやら子どもの雑技団みたいなものらしい。それで親方にこき使われていたとゆーことか。今、児童虐待がよくとりあげられているけれど、いつの時代も弱い、小さなものから虐げられるとゆーことか。だからこそ鞍馬天狗のようなヒーローを人は求めるんだろうな。杉作があれほど必死に助けようとしたのも、そーゆー気持ちがあったからでは。以前野村さんがドラマでやられた鞍馬天狗はいまいちのりきれなかったけど、小説で読むとおもしろかった。ですます調の語り口がまた楽しくて、それからそれから、とゆー感じ。みたことないけど昔の紙芝居の雰囲気。
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「杉作、日本の夜明けは近いぞ」
教養と品格・・・大佛文学の香り -
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