角兵衛獅子 鞍馬天狗傑作選 (1)

  • 文藝春秋 (2007年10月12日発売)
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感想 : 5
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  • 本 ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163263809

感想・レビュー・書評

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  • 読んだものは昭和50年に出た少年倶楽部文庫版。
    すごく明朗快活で楽しい!

  • 春雨や 綱が袂に小提灯
     静けさはそれすらもすでに遠いまでに、うっとりと暮れ行く京の春、降るともなく行人の袂を濡らす春雨は、空も畑も山も道も、一面模糊たる靄のとばりにくるんで、さながら千年の古都を夢の絵巻に忍ばせるのである。

    出だし暗唱出来ちゃうよw中高生のやわらかい頭の頃この喋りたくなるような日本語を読めたのは幸福でした。いやー時代小説いいねえ。

  • おさらぎじろう。ついついだいぶつじろうと読んでしまいそうになるけれど・・・。角兵衛獅子とはなんぞや、と思ったのだが、どうやら子どもの雑技団みたいなものらしい。それで親方にこき使われていたとゆーことか。今、児童虐待がよくとりあげられているけれど、いつの時代も弱い、小さなものから虐げられるとゆーことか。だからこそ鞍馬天狗のようなヒーローを人は求めるんだろうな。杉作があれほど必死に助けようとしたのも、そーゆー気持ちがあったからでは。以前野村さんがドラマでやられた鞍馬天狗はいまいちのりきれなかったけど、小説で読むとおもしろかった。ですます調の語り口がまた楽しくて、それからそれから、とゆー感じ。みたことないけど昔の紙芝居の雰囲気。

  • 「杉作、日本の夜明けは近いぞ」

    教養と品格・・・大佛文学の香り

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著者プロフィール

大佛次郎
一八九七年横浜市生まれ。本名・野尻清彦。兄抱影は天文学者。東京帝大政治学科卒業後、鎌倉高等女学校の教師、外務省嘱託を経て、一九二三年関東大震災を機に文筆に専念。『鞍馬天狗』シリーズで急速に支持を得る。『パリ燃ゆ』『帰郷』『地霊』など歴史と社会に取材した作品も多い。六七年から死の直前まで朝日新聞で『天皇の世紀』を執筆。六四年に文化勲章受章。七三年没。生涯で五百匹の猫を世話したほどの猫好きでも知られる。横浜に大佛次郎記念館がある。

「2023年 『宗方姉妹』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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