その日 信太郎人情始末帖

  • 文藝春秋 (2007年10月10日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784163264004

感想・レビュー・書評

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  • 信太郎人情始末帖 シリーズ6

    火事で目が見えなくなっていた、信太郎の目が見えるようになった。

    信太郎の妹、おゆみは、長年想い合っていた、植木屋「植辰」の跡取り、巳之助と祝言を挙げた。

    番頭の仁平は、別家を許され、美濃屋を退いて、「丸卯」の暖簾を構えた。

    信太郎の姉、おふじの息子、太市は、卯平の店、
    おぬいの息子、千代太は、おふじの嫁ぎ先、木綿問屋「嶋屋」へ と
    それぞれ、預り小僧となった。

    万平長屋の、駕籠かき長作の息子、福松は、美濃屋へ、丁稚奉公することになった。

    美濃屋の縁に繋がるそれぞれの人たちに、一区切りついた頃
    江戸の町が、大きくゆれた。

    ようやく、信太郎とおぬいが、夫婦となった。
    ここで、終わりでも良いけど、次作が、完結編らしい。
    どんな結末になるのか、楽しみである。

  • 2016.12.28

  • 目が見えるようになって、よかったですね。
    だんだん、家庭のもめごと話が多くなり、ちょっとつまらない。
    とりあえず、信太郎シリーズ読破。

  • ど~も杉本さんとは合わない。
    東京影同心?も、三分の一くらい読んでやめちゃったし…。

  • 4/6-4/7

  • 安政の大地震は、江戸時代後期の1855年11月11日(安政2年10月2日)、関東地方南部で発生したM6.9の大地震である。他の安政時代に発生した地震と区別し「安政江戸地震」とも呼ばれる。また、この地震による災害は、1923年の関東大震災と区別する為に、「1855年関東大震災」とも言われる。
    直下型地震であったと考えられており、江戸においては江戸城の石垣が崩壊し、本所や深川など下町を中心に死者約4300人、倒壊家屋約1万戸など大きな被害があった。
    1854年12月23日(安政元年11月4日)に安政東海地震(M8.4)が、12月24日(11月5日)には安政南海地震(M8.4)が発生しており、この安政江戸地震と合わせ、「安政三大地震」と言われる。
    1853年(嘉永6年):マシュー・ペリー艦隊、プチャーチン艦隊来航
    1854年(嘉永7年/安政元年):日米和親条約、日露和親条約調印、安政東海地震、安政南海地震。11月改元。
    1855年(安政2年):安政江戸地震(安政の大地震)
    1859年(安政6年):安政の大獄
    1860年(安政7年/万延元年):桜田門外の変。 (Wikipediaより)                             
    美しい文章に感心。季刊発表作品の集約故前刊までのおさらいが入るのがたるい。過去を振り返らない人なのであろう。

  • その日(安政地震)に向け緊張が高まってくる。

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著者プロフィール

すぎもと・あきこ
1953年、福岡県八女市生まれ。ノートルダム清心女子大学国文学科卒業後、金城学院大学大学院修士課程修了。江戸文学を学ぶ。1980年「男の奇跡」で歴史文学賞佳作入選、作家デビューを果たす。1989年「東京新大橋雨中図」で直木賞受賞。2002年『おすずーー信太郎人情始末帖』で中山義秀文学賞を受賞。近著に『起き姫 口入れ屋のおんな』など。本作は「お狂言師歌吉うきよ暦」シリーズ4作目の完結編となる。

「2016年 『カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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