山嶽党奇談 鞍馬天狗傑作選 (2)

  • 文藝春秋 (2007年11月15日発売)
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感想 : 2
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  • 本 ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163264608

感想・レビュー・書評

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  •  最初っから最後までずーっと山嶽党VS鞍馬天狗でした。なんだか乱歩の黒蜥蜴を連想した。
     個人対組織の構造みたいなところや、最後まで組織が凄そうに描写されていても何もしないままというところや。
     ガイコツがふらふらしているように見える秘密の結社、ってなんか大正〜昭和初期のテイストだよなぁと思う。月光仮面とか初期の仮面ライダーの敵組織のようだ。

     総括としては、もっと思い切って敵組織が悪事をたくさんしてくれてもよかったのにな、とか。
     近藤さんを誘拐するとか、京都所司代と組んで殺人と事件の隠蔽をするとか。どうにも敵組織がちんまりと見えてしまう。
     ……あと鞍馬天狗さん、無駄にCONがありすぎる。そういう意味では、前半が一番楽しかった。

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著者プロフィール

大佛次郎
一八九七年横浜市生まれ。本名・野尻清彦。兄抱影は天文学者。東京帝大政治学科卒業後、鎌倉高等女学校の教師、外務省嘱託を経て、一九二三年関東大震災を機に文筆に専念。『鞍馬天狗』シリーズで急速に支持を得る。『パリ燃ゆ』『帰郷』『地霊』など歴史と社会に取材した作品も多い。六七年から死の直前まで朝日新聞で『天皇の世紀』を執筆。六四年に文化勲章受章。七三年没。生涯で五百匹の猫を世話したほどの猫好きでも知られる。横浜に大佛次郎記念館がある。

「2023年 『宗方姉妹』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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