- 本 ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163265704
感想・レビュー・書評
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泣けました。
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斬新な一冊。余計な言葉を一切省いた、感情の投げ合いから目が離せなかった。
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産婦人科医の母とハイスクールに通うクレアはすれ違いの生活。
冷蔵庫にメモを貼ってコミュニケーションをとる毎日だ。
買い物のお願い、お小遣いの催促、学校のこと、恋のこと、
飼っているうさぎのピーターのこと、そして母の病気のこと…
カバー字:Miranda Nicklin 装丁:the courtesy of Paul Marsh
これは期待していたぶん拍子抜けというか、
たぶん原文で読んだ方がいいと思う。
分量もないし難しい単語もそうそうないだろうし。
日本語でこんなにメモに好き好き書いてあると違和感あります笑
ストーリーとしても真剣な闘病生活と愛は伺えるけれど
せっかくこれしか読者に情報を提示しないんだから
その裏を書いた伏線とかが欲しかったかなぁ。
そういう技巧を狙った本じゃないとは思うけれどあまりにストレート。 -
よかった
基本的に書簡小説が好きだけど、中でも良かったと思う。自分の人生どうしたいか、どうすべきかじゃなくてどうしたいかについてよく考えたい -
冷蔵庫に貼ったメモのやりとりだけで、心が揺れ動いた。冷蔵庫のメモでしか会話ができないくらい忙しい母と娘。すれ違っているように見えて、メモがしっかり2人の心を繋いでいる。メモだからこそ、言えることもあるのかもしれない。最後はいつなのか、ある程度予想できたはずなのに、急に来た。生きている時間を大切にしたい。
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乳癌で闘病中の産婦人科医の母と15歳の娘の
“冷蔵庫のメモ”によって繰り広げられるお話。
母に病魔が迫っているとは知る由もない
反抗期真っ只中の娘・クレアは
彼氏を作って夜遊びをしたり…
闘病中の母の気持ちを軽くさせようとした
クレアの優しさが
逆に母へ負担をかけてしまったり…
不器用な親子の
まっすぐな心理描写に胸が痛かった。
- メモ -
「いい母親」なんかほしくない。
わたしはお母さんの子でよかった。 -
冷蔵庫に貼ったメモを通じた、母と娘の物語です。
最初の方から不穏な空気のメモからはじまり、救われない結末を感じながら読むこととなり、何かもやもやしました。
原初が海外だからというのもあるでしょうが、なにか、メモだけでは話として物足りないようにも感じます。 -
とても悲しかった…らしい
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冷蔵庫に貼られた、母娘のメモだけからなる物語。
地に足がついていて、二人のすれ違いや苛立ちがとてもリアル。
語られない余白を自然と想像するのも良かった。
娘の詩にグッとくる、自分の母とも娘とも、曲がり角で手を取れる仲でありたい。