冷蔵庫のうえの人生

  • 文藝春秋 (2007年12月10日発売)
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本棚登録 : 314
感想 : 76
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  • 本 ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163265704

感想・レビュー・書評

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  • 泣けました。

  • 斬新な一冊。余計な言葉を一切省いた、感情の投げ合いから目が離せなかった。

  • 冷蔵庫に貼ったメモだけで構成されている小説。母が乳がんになって病院で亡くなってしまうまでのやりとり。「私はいい母親だったかしら?」「いい母親なんかいらない。私はお母さんの子でよかった」

  • 産婦人科医の母とハイスクールに通うクレアはすれ違いの生活。
    冷蔵庫にメモを貼ってコミュニケーションをとる毎日だ。
    買い物のお願い、お小遣いの催促、学校のこと、恋のこと、
    飼っているうさぎのピーターのこと、そして母の病気のこと…
    カバー字:Miranda Nicklin 装丁:the courtesy of Paul Marsh

    これは期待していたぶん拍子抜けというか、
    たぶん原文で読んだ方がいいと思う。
    分量もないし難しい単語もそうそうないだろうし。
    日本語でこんなにメモに好き好き書いてあると違和感あります笑

    ストーリーとしても真剣な闘病生活と愛は伺えるけれど
    せっかくこれしか読者に情報を提示しないんだから
    その裏を書いた伏線とかが欲しかったかなぁ。
    そういう技巧を狙った本じゃないとは思うけれどあまりにストレート。

  • よかった
    基本的に書簡小説が好きだけど、中でも良かったと思う。自分の人生どうしたいか、どうすべきかじゃなくてどうしたいかについてよく考えたい

  •  冷蔵庫に貼ったメモのやりとりだけで、心が揺れ動いた。冷蔵庫のメモでしか会話ができないくらい忙しい母と娘。すれ違っているように見えて、メモがしっかり2人の心を繋いでいる。メモだからこそ、言えることもあるのかもしれない。最後はいつなのか、ある程度予想できたはずなのに、急に来た。生きている時間を大切にしたい。

  • 乳癌で闘病中の産婦人科医の母と15歳の娘の
    “冷蔵庫のメモ”によって繰り広げられるお話。

    母に病魔が迫っているとは知る由もない
    反抗期真っ只中の娘・クレアは
    彼氏を作って夜遊びをしたり…

    闘病中の母の気持ちを軽くさせようとした
    クレアの優しさが
    逆に母へ負担をかけてしまったり…

    不器用な親子の
    まっすぐな心理描写に胸が痛かった。

    - メモ -
    「いい母親」なんかほしくない。
    わたしはお母さんの子でよかった。

  • 冷蔵庫に貼ったメモを通じた、母と娘の物語です。
    最初の方から不穏な空気のメモからはじまり、救われない結末を感じながら読むこととなり、何かもやもやしました。
    原初が海外だからというのもあるでしょうが、なにか、メモだけでは話として物足りないようにも感じます。

  • とても悲しかった…らしい

  • 冷蔵庫に貼られた、母娘のメモだけからなる物語。
    地に足がついていて、二人のすれ違いや苛立ちがとてもリアル。
    語られない余白を自然と想像するのも良かった。
    娘の詩にグッとくる、自分の母とも娘とも、曲がり角で手を取れる仲でありたい。

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