- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163266305
感想・レビュー・書評
-
久々にふつーな小説を読んだなって気分。
これ男女逆だと今コンプライアンス的にヤバいんだろぅな。
でも、ふつーに面白く読んだわ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
過去のITバブルを想起させるような、、獣のような貪欲と知的生命体としての理知、男性的なたくましさと女性的な美しさを兼ねそろえた一流を当たり前に身に着ける女社長の物語。
ここまでの人物だと、普通の人はそばにいたら心が徐々に壊れていくでしょうね。一般人から見たら異常と思える・・・そういう事実を極端な描写もありつつわかりやすく表現しています。年商100億を超える若き創業者像と聞いたらこんな感じに普通は想像するんじゃないでしょうか。
実際はあんまりこういう女性多くないかもしれませんけどね(;^_^ それがフィクションの良いところで。
男性目線から見たら、ラストがまた素晴らしく反感を買いそうな締め方で、面白かったです。女性は突き進んだらここまで来るかって感じ! -
強い女と弱い男の話。
甘糟りり子らしい甘美な小説でした。 -
非現実的な話だけど・・・あたしは好き。
PJの社長である野口さんが
「これは私じゃありません。」とコメントしてるけど
読んでいる最中、ずーっと頭から離れなかった。笑
「私と一緒じゃなければこんなワインは飲めないわよ
今のうちに出来るだけ経験しておきなさいよ」
「今のうちって? じゃあ、そのうち、終わるってこと?」
「そりゃあ、ずっと続くわけじゃないでしょう。
それに、永遠だけが真実とは思わないけどな、私は」
似たような会話をしたことがある。
他人が持つ経済力と地位に、恵淳のように目が眩んでいた頃。
あのときは気付けなかったけれど・・・
今はなんとなく曖昧にだけど分かるような気がする。
はっきりとしたモノは手に出来ない。
それこそ、本書の中で若葉が何度も口にしていた・・・
”イメージ”みたいなモノだけが、ふんわり読後感として漂いました。 -
大人の本だったと思います。
結局はみんなが自由気ままに生きて
自分のやりたいように人生を過ごすお話でした。
恵淳は若葉と出会って成長できたからよかったけど、
浩輔は複雑な気持ちのままですこしかわいそうでした。
若葉の生き方は私としては強引すぎるように感じました。 -
いつ頃からだろう、好んで甘糟りり子を読む様になったのは。多分「モーテル0467」辺りからだろうか、女性作家の作品を好んで読むのは、今に始まった訳では無いけれど、彼女の作品は、構えずに読めるから、イイのかも知れない。
著者プロフィール
甘糟りり子の作品





