ひとつ目女

  • 文藝春秋 (2008年11月28日発売)
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感想 : 12
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  • 本 ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163269504

感想・レビュー・書評

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  • ⑥/17

  • 表紙の絵と色がだいたいあってる。そんな感じの内容です。

  • 「ひとつ目女」椎名誠
    荒廃したファンタジー。土埃色。

    シーナワールドの再来!との帯文句で、久々に期待して読みました。
    どちらかというと心象描写のムードを醸し出していて、蠢く異世界はただの舞台。
    エッセイ風だったり、SFだったり、紀行文などが積み上がったところにある“物語”という感じで、椎名さんあらためていいなあと。
    決して安いSFではないのよ。

    あきらかに未完の状態で話が終わっているのですが、物語舞台として続編を読みたい程ではなかったかな。
    それよかこっち系の物語をまだまだリリースしてほしい!という希望の方が強い!
    そうそういない作家さんとしてまだまだ現役で頑張ってほしいです!(3)

  • 鶏脚戦争の果て、連合中国政府による大量生化学兵器により環境が激変してしまったユーラシア大陸を、らくだ探しを依頼された「おれ」は途中でひとつ目の女(結構不憫な運命。かわいそ過ぎ)や怪しい男と一緒に旅をしていく(なんのこっちゃ)。著者自身のこれまでの中国奥地の旅の経験が色濃く反映され、冒険譚というよりまるで異常ユーラシア大陸紀行のよう。激しい展開はなく、少し物足りない気もするがハードで淡々とした感じで話は進むのもいい感じ。臓器移植用の目玉屋の隣が、にぎわっているモツの煮込み屋という猥雑感も最高!

  • シーナワールドの話だが、いまひとつ面白くなかった。
    キャラが立たないというのだろうか、ひとつ目女もおれも何だかなぁという感じ。

  • 初めての椎名SF本であったが、
    自分には合わなかった。残念。

  • まあ、いつもの椎名誠的未来的どどめ的異常世界のお話。

  •  シーナ絶賛の本『地球の長い午後』:ブライアン・オールディス を彷彿とさせる近未来型SF小説である。変な物や奇怪な動物/植物の事が、ほとんどその名前を呼ぶだけで表現されている。実に読み手の想像力を喚起させてくれる作品なのだ。 言い換えると、ちょいとわかりにくい小説 ともいえる。 そして、ここニ三年の間に読んだシーナの奇妙な小説『銀天公社の偽月』や『砲艦銀鼠号』にかなり似た雰囲気をもった物語である。 それもそのはずで、この『ひとつ目女』は2001年からずっと「文藝界」に少しずつ少しずつ連載されていった物語なのだ。つまり『砲艦…』や『銀天…』よりも前、もしくは同じ時期に書かれた小説なのである。 そして最近のシーナ小説は『アド・バード』や『武装島田倉庫』の頃に比べると読んでいて文句なしにおもしろい、という訳には少しばかりいかないものが多い、と思う。

  • いわゆる超常小説「シーナワールド」本。現実感があったり、ちんぷんかんぷん感あったりの、あっちの世界こっちの世界の、行ったり来たが実に愉しい。

  • SF新世紀!幻の動物を追って、驚異の冒険が始まる。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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